最後に三つの歌
~神も仏も妖怪も全て文化である~ さて、およそ7年近くに亘り続けさせてもらったこの連載も、ついに最終回である。京都CFの更新が終了するのに伴うものだが、今回444回目という4(死)が三つ重なる切りの良い所で締め括ること […]
~心理的なものと偶然との重なり合い~ 今回から少し原点(?)に戻った話にしてみる。 昭和52年、伏見区のアパートで実際にあったという話。 その部屋の主婦は近所でも評判の美人だったが、浮気の常習者でも有名であった […]
~しかし人間の方が偉いのか~ 人を化かすのはキツネとタヌキの専売特許かと思っていたら、イノシシも化かすのである。しかも色々なモノに化けて出てくるわけだ。 平安時代、愛宕山に聖人が住んでいた。この聖人を敬う猟師が […]
~ヘビだって役に立つ~ よく「毒にも薬にもならない」と言うが、何と、ヘビは毒にも薬にもなる。ヘビの薬について。 日本ではニホンマムシを丸ごと漬け込んだマムシ酒やハブを丸ごと漬け込んだハブ酒が作られており、薬酒と考え […]
~噓か誠かヘビ料理~ ヘビを食べる。蛇の肉や皮を食用にする地域がある。ホンマかいな? 中国の広東省や広西チワン族自治区では毒蛇を含む蛇の料理を伝統的に食べている他、今では他の省でも料理を出す店が増えている由。 有名 […]
~ヘビにまつわる人間の話~ しばらくヘビの話を続けていたら神奈川でペットのニシキヘビが逃げ出したという事件が起きた。事実は想像より奇なりなのかもしれないが、蛇や蜘蛛を愛でる人も少なからずいる由。まあ全ては好き好きだから […]
~人間がヘビになった話~ 今回もまずは『日本霊異記』から。ヘビが人間に化けるだけではなく、人間がヘビになる事もあるというお話。 聖武天皇の御代に、奈良の馬庭の山寺の一人の僧が臨終にあたって弟子に、「死んでから三年 […]
~ヘビの執着より恐ろしいものはやはり人間~ ヘビには執念だけではなく意地もあったのではないかというお話。『今昔物語』より。 平安時代のこと。相撲人・恒世という人がいた。現代風に言えば東の横綱だ。 ある夏、恒世が […]
~ヘビが象徴するものは~ 前回、ヘビの執念と「男性の象徴」について書いたが、もっと凄い話が『今昔物語』にある。 女を強姦したヘビがその女から離れなくなった。つきまといではなく、入ったままだったと。 名医が灰汁と […]
~ヘビの執念というものは~ さて、先週に引き続きヘビの話を続ける。 ヘビの執念というのは自分を殺した人間に向かうのかと思ったら、必ずしもそうとは限らないようである。『耳袋』より。 江戸の大家でヘビがツバメの子供 […]