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    京都ミステリー紀行

    ヘビがニョロニョロ(その3)

    ~ヘビが象徴するものは~

     前回、ヘビの執念と「男性の象徴」について書いたが、もっと凄い話が『今昔物語』にある。

     

     女を強姦したヘビがその女から離れなくなった。つきまといではなく、入ったままだったと。
     名医が灰汁とイノシシの毛を混ぜた秘薬を処方して注ぐとようやく離れた由。しかもその後、女の体内からイノシシの毛に刺されたヘビの子供がウジャウジャと出てきたという。

     えげつない話だが、これはどう考えてもその「名医」というのが堕胎をやっていたのだろう。不倫の果てに子供が出来てしまった人妻に頼まれて、「ヘビに犯された」ということにして「治療」していたと。

     こうなるとヘビの執念よりも人間のほうがよっぽど怖いかも。だいたい、この場合のヘビは冤罪やし。

     さて、ヘビの執念の恐ろしさは『今昔物語』によくあるが、ヘビが目を付ける相手には身分の別はないという話。

     ある夜、崇神天皇の姫の元に気高く美しい男が忍んできて「結婚したい」と言う。姫は断ったが男は毎晩通ってくる。
     ついに姫はその事を両親に打ち明けたのだが、天皇は「それは神様に違いない」と言ったので姫も気を許し、ついに男と契りを結びました(って、セックスしたんですね)。
     しかし気になるのは男の正体。姫はついにその男に「貴方は何者か」と尋ねた。男が答えて曰く、

    「私の正体が見たければ、明日、櫛を入れる箱にある油壺の中を見なさい。ただし、見て恐れてはならない」

     姫は「決して恐れません」と約束した。
     朝が来て男が去ると、姫は早速その櫛箱を開けて油壺の中を覗いてみる。
     すると、そこには小さなヘビがとぐろを巻いていたではないか。
     あまりのことに恐れおののいた姫は油壺を投げ捨てると逃げてしまった。
     その夜、不機嫌な様子で現れた男は「恐れるなといったのに、恐れたな」と、姫をなじる。
     姫のほうは「このくらいのことで……」と、取り繕おうとするのだが男の怒りは収まらず、男は姫の陰部に箸を突き立てて去ってしまった。そして姫は死んでしまったという。

     崇神天皇って、本当にこんなノーテンキな人だったのだろうか。姫を殺されても黙ってたのか? それとも、これは神様のしたことだからと諦観していたのだろうか。ヘビも人間に変身したままやし。
     これが実話だとすれば、痴情のもつれから男が女を殺したというだけの話なのだが。『今昔物語』に収録される時に崇神天皇のエピソードということにされてしまったのかな。そうだとしたら崇神天皇も災難だな。
    (来週に続く)

    【言っておきたい古都がある・434】

    谷口年史

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    谷口 年史(たにぐち・としふみ)

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