四千年の知恵(その11)
~韓信の股くぐり~ 漢建国の功労者・韓信は若かりしころは仕事をせずにぶらぶらしていて、あちこちでもらい食いをして生きていた。ただ体だけは大きく、それに剣を下げて見てくれは偉そうだった。 そんな韓信を街の若い衆は […]
~韓信の股くぐり~ 漢建国の功労者・韓信は若かりしころは仕事をせずにぶらぶらしていて、あちこちでもらい食いをして生きていた。ただ体だけは大きく、それに剣を下げて見てくれは偉そうだった。 そんな韓信を街の若い衆は […]
~「決められる政治」を実現した政治家の最期は~ 商鞅さんの続き。 商鞅の変法は伝統的な農民の生き方を無理矢理変えるもので、ずいぶん抵抗もあったようだ。 ある時、田舎の長老たちが商鞅のところに面会に来て、政治が厳 […]
~言った事はやる政治家の流儀とは~ 商鞅(しょうおう)という人は、ざっと2400年ほど前、衛の国の出身で、政治家志望なのだが中々自分の才能を認めてもらえない。 ある時、秦の国で人材を求めていると聞き出かけて行く。ふ […]
~またもや富国強兵の話をする~ 前回に引き続き、懲りずにこの話題である。 斉の宣王(キリスト暦前4世紀末)はやはり人材を集めまくる。学者であればどんどん召し抱えて都には学者街ができた。 都には稷門(しょくもん)という城 […]
~今も生きる富国強兵の伝統~ 富国強兵。 これこそ今の中国も目指している、正に四千年の知恵である。 春秋時代の末期から戦国時代になると、各国間の戦いも日常的になってきて、うかうかしていると国が滅んでしまう。そこ […]
~汚職天国か汚職地獄か?~ さて、前回で記したように中共(中華人民共和国)では平成20年(2008)から平成29年(2017)の10年間に汚職事件で捕まった役人が47万3058人に及んだ。 人によってはこれをもって「 […]
~お天道様はお見通しだ!~ 震畏四知(しんいしち)。 今日はマイナーな言葉になってしまった。 「震は四つのものが知っているということを畏(おそ)れた」という意味である。(後漢書) その四つとは何か? 天知り […]
~唯々諾々の果てにあるもの~ 唯々諾々。 自分の意見を少しも主張せずに、他人の言いなりになって盲従すること。 あるいは、事の良し悪しに関わらず、ただ人の意見に従って言いなりになること。 「唯々」は「はいはい」という […]
~君子豹変の誤解と正解~ 君子豹変 これは一般に「急に態度を変える」という意味で使われている。 それまでは温厚だったのに突然恫喝するとか。 これに関して前回ご紹介した傍若無人の由来についても補足しておく。 […]
~傍若無人とは?~ 人のことなどまるで気にかけず、自分勝手に振る舞うこと。 『史記』の「刺客列伝」にある。 中国の戦国時代、衛の国の荊軻(けいか)は酒を好み、燕の国にやってくると、毎日のように高漸離(こうぜんり) […]
~聖人の条件から見る俗人の生態~ 今の中共(中華人民共和国)といえば途上国に金を貸して湾岸整備をさせ、返済ができなくなると整備した港を長期租借して軍艦を寄航させていく手口から国際的に顰蹙を買っているし、日本でも反中派は […]