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    京都ミステリー紀行

    英語の束縛(その1)

    ~英語で失敗した厚労省、日本語で成功した外務省~

     前回の「米を炊くな。ご飯を炊け」で書いたように屁理屈で日本語に「いちゃもん」をつける人がいるわけだが、もっと質の悪いのが英語礼賛である。

     京都府警のパトカーの側面に大きく POLICE と書かれているのが「国際的だ」という人がいる。何が国際的なものか。警察権を行使する車両に英語が書いてあるなんて植民地だけではないか。人によっては書いてあれば「それがパトカーだと外国の人にも良く分かる」と言うが、しかしですね、あのボディ・デザインと屋根の赤ランプを見れば外国人でも「あ、これは警察車両だな」と分かりますって。
     普通に京都府警とだけ書いておけ。その方が外国人も「ああ、日本に来てる」と思ってくれるぞ。非日常的体験を求めて日本に来た人たちが、周りを見渡せばアメリカと同じでは幻滅するだろう。これではダメなのだ。何故こんなことになるのか。
     理由は簡単。
     英語に囚われ過ぎているからだ。
     英語による束縛を受けてしまって、柔軟性をなくし、日本語に対する自信をも無くしている。
     これがどんな弊害を生むか、何と、時事ネタが飛び込んできた。
     みなさんよくご存じの新型コロナウイルス騒動のメインのひとつ、「ダイヤモンド・プリンセス号」の一件だが、海外メディアに対する情報発信で厚労省と外務省が明暗を分けた。どういうことか。

     船内の状況などの情報が外国メディアに送られていなかった。別に厚労省の役人がサボっていたわけではない。忙しくて資料を英訳する暇がなく、滞っていたのだった。もちろん、海外メディアには不評で、不満が渦巻いていたわけである。
     この事態を知った外務省が慌てて厚労省に「資料をよこせ」と取り上げて、すぐに対応した。なにも大急ぎで翻訳したわけではない。日本語の資料をそのまま、つまり日本語のままメールに添付して海外メディアに配信したのだ。受け取った海外メディアはすぐに自分たちのスタッフを使って資料を翻訳し報道に役立てた。


     ここなのである。
     「海外メディアに渡す資料だから英語に翻訳しておかなければならない」という思い込みが厚労省にあったわけだ。英語にとらわれ過ぎていたのである。そんなことは気にせず、日本語のまま渡せばよかった。今どき、日本で起きてる事件なら海外メディアも日本語のできるスタッフを用意している。英語に囚われ過ぎて迅速な対応が出来なかった。
     厚労省は英語による束縛を受けていたのだ。
     これが「英語偏重のツケがまわってきた」というやつである。
     一方、外務省はそんな束縛がほとんどないから日本語の資料を日本語のままで渡すという対応が出来た。それで海外メディアも「ありがたい」と思ったわけである。
     これが国際感覚である。
     国際的センスがあるというのは英語が出来るということではない。ここを勘違いしてはいけない。

     さて、この一件の重要なところは、いずれこの厚労省の対応のまずさを英語教育産業が都合よく利用しようとすることである。つまり

    「これだからもっと英語が出来るようにならなければならない」

    と言ってくるわけだ。そして外務省の対応は隠す。必ず隠す。
     だからそんなペテンに乗せられてはならない。

    ECC ジュニア

     何故かというと、この英語の束縛から解放されるには小学校で英語を教えるというのをやめるのが一番いいからである。小学校では国語をしっかりとやらなければならない。小学校で英語を教えるとバイリンガルになるなんて嘘です。英語も日本語も中途半端にしかできない人間を作ることになる。母国語でコミュニケーションが取れない人間に外国語でコミュニケーションが取れるわけがない。
     親と子で、教師と生徒で、上司と部下で、意思の疎通が出来ないのは日本語の能力が低下しているからである。英語は中学からで良い。
     今からでも遅くはない。英語の束縛から解放されなければならない。
    (来週に続く)

    【言っておきたい古都がある・376】

    谷口年史

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    谷口 年史(たにぐち・としふみ)

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