祗園白川の枝垂桜/かにかくに 祇園はこひし寝るときも
「吉井勇の歌碑」を知る人は多い。
「かにかくに 祇園はこひし寝るときも 枕の下を水のながるる」
歌人、劇作家の吉井勇(1886~1960)は、
1938年(昭和13年)から亡くなるまで、京都を愛し、京都で暮らしいた。
この間、都おどりの復興など祇園のために力を尽くしている。
この碑は吉井勇の古希を記念して建てられたものである。
この場所は、
吉井勇と親交のあった磯田多佳女が女将を務めていたお茶屋「大友」の跡であると聞く。
吉井勇の歌碑や桜に目を取られ、この「十六夜桜」の石碑というのか、
ツクバイを、今まで見落としていた。
十六夜桜とは・・・これか。
十六夜とは陰暦をあらわす古語でなかなか物事が進まぬ様をあらわすが、園芸種にあった。
「ヤマザクラの園芸品種で、早咲きで白色の花と短い花柄が特徴です。」とある。
京都に毎年春を告げる、早咲きの桜のひとつである。
間違いなく今年も知らせてくれた。
ソメイヨシノのも、ちらほら咲きが見られ、巽橋の蕾は固く。
紅しだれは蕾を膨らましつつ、二三輪が開いたところだ。
石畳の中ほど「吉井勇の歌碑」と「料理旅館白梅(しらうめ)」さんの辺りが見頃ですね。