とことん新税「宗教法人税法」制定のすすめ
~宗教法人に課税しようとしたらどうなるか~
前回まで「宗教法人税法」という新しい税を作れという話をしてきたのだが、それでは今まで宗教法人に課税しようと企てた人はいなかったのかというと、必ずしもそうではないようだ。どうも、やろうと試みた人がいるのではないかと思う。確たる証拠はないのだが、私はいたと考えている。
その人の名は
小沢一郎
もう何年前になるのだろうか。小沢氏が高野山真言宗の松永有慶大僧正と会っていたというのが大きなニュースになったことがある。小沢氏は「日本は多神教なので寛容だ」とか何とか言って誤魔化して、ただ世間話をしていただけだと言い繕っていた。
しかしその当時、小沢氏は民主党の副代表で松永大僧正は全日本仏教界の会長だったのではないのか。
こんな大物2人がただの世間話をするだけでわざわざ会うか?
絶対にこの2人は「大っぴらには言えない話」を内緒でしていたのに違いないのである。
それは宗教法人に課税をする相談ではなかったか。
他に何があるか。
それがバレて阻止されたのである。
この会談の後、小沢氏はキリスト教やイスラム教の一神教をなじる発言でキリスト教団から非難を浴びたが、これも仏教界から目をそらすためのものだったと思う。
もうひとつの根拠として、かつて小沢氏は公明党と仲が良かった。公明党の書記長だった市川雄一氏と連れ持って「一一コンビだあ~」と言ってあっちこっちに行っていたのに、いつの頃からか疎遠になった。
小沢氏の本音が分かって創価学会から疎まれたのではないだろうか。
それと、松永大僧正との「会談」から小沢氏への風当たりが強くなったような気がするのである。政治家としては元々不良グループに属すると目されている人だから、色々と批判があるのは当たり前にしても、ちょっと引っ掛かることもある。
小沢氏の資金管理団体「陸山会」を使っての蓄財疑惑のとき、検察は起訴しなかったが、検察審査会に上げられての結果で検察に送られて、また不起訴になってまた検察審査会に上げられて、というのが繰り返された。検察審査会で三回「起訴せよ」という結果が出たら検察は起訴しなければならない。それで立て続けに三回も検察審査会を開催が要求されたわけだが、こんなもの誰かが仕掛けているというのが見え見えではないか。これは制度の悪用だと思う。どこがやったかは分からないが、多分、宗教法人課税に絡むことだろうと推察する。
それと、小沢氏が民主党の副代表のとき、政策の財源について記者から訊かれたとき、「財源はある」と言ったものの「どこにあるのか」との問いに対しても「財源はある」としか言わなかった。小沢一郎クラスの政治家がいい加減なことは言わない。だから財源はあっても「どこにあるか」は言えなかった。何故か?
絶対に宗教法人に課税するつもりだったのだ。
さて締め括りだが、今の総理大臣は宗教法人に課税してくれないものか。コロナ禍から立ち直るための財源にするのである。もちろん、仏教界(と他の宗教界)から猛反発が来る。それを捻じ伏せて課税したら歴史に名を刻むことになるだろう。これこそ今の総理大臣が残したがっている「レガシー」ではないのか。
ひょっとしたら日本中のほとんどの坊さんから呪い殺されるかもしれないが、そもそも「レガシー」というのは遺産のことである。そして遺産というのは死ななければ残せないのである。如何ですか。
昔から「虎は死んで皮を残す。人は死んで名を残す」と言うではないか。
誰かいませんか。新税「宗教法人税法」制定を断行してくれる政治家が。
【言っておきたい古都がある・384】