京都の洋食(その20)
~まだまだサンドイッチの話~
今回もまたサンドイッチの話である。
BLTサンドというのがある由。
私は数年前に初めて知った。
B(ベーコン)L(レタス)T(トマト)とマヨネーズをパンに挟むサンドイッチだそうな。
関東では有名なのだろうか。これも写真でみると結構ぶ厚いのがある。
基本の具材さえ守れば後は自由なようで、パンは白パンから全粒粉パンまで何でもありだし、トーストしたりしなかったり、ベーコンはカリカリに焼いても柔らかいままでもよいと、食べる人の好みでどんなアレンジをしても良いのだとか。
何とクラブサンドイッチ風BLTサンドというのもある。
サンドイッチを二層に分け、一方はBLTに、もう一方は何の肉でもよいけどたとえば鶏肉やターキーを使う。
さらに凝った人になると、中身を25mm幅に刻んでマヨネーズで和えるのだそうだ。25ミリといえば1インチだな。
こういうのも気をつけて食べないと、端から中身がニューッと出てしまいそうである。マヨネーズを纏った具材がニョロッと出てズボンの上に落ちたら辛いぞ。
BLTサンドはアメリカ生まれだというのは確かだが、何時「発明」されたのかは定かではないと。
全米に普及したのは第二次大戦後だそうである。
ただ、アメリカ人はこのサンドが好きなようで、サンドイッチ人気ランキングでは1位のハムサンドに続く第2位にランキングされている。
このサンドイッチが1年のうちで最も人気が出るのはトマトの収穫が明けた夏とのことで、「トマトが美味しい季節だからBLTサンドにしよう」という考え方なのだろう。
「肉食系」と思われるアメリカ人でも結構「旬」に敏感なのだな。
もっとも、この季節になるとベーコンに使われる豚バラ肉の価格が上昇するとも言われている。
BLTサンドは世界記録挑戦の対象にもなっていて、平成15年(2003)に世界最大のBLTサンドの記録がミシェル・アンナ・ジョーダンによって打ち立てられた。
長さにして33メートル。
このサンドイッチはカリフォルニア州ソノマ郡で開かれたトマト・フェスティバルで作られたそうだから、やはりBLTサンドというのは「トマトを食べるもの」というコンセプトがあるのだろう。
平成20年(2008)には55メートルのBLTサンドが作られて記録を破った。
しかし平成21年(2009)に63メートルが達成されたので、またもや記録は破られている。
現在の公式記録はこれだそうだから、どなたか挑戦されては如何ですか。
ということで、今日は「京都の洋食」ではなく、「アメリカの洋食」になってしまった。
しかし、アメリカで食べても「洋食」と言うのかな? まあ、言うけないわな。
(来週に続く)
【言っておきたい古都がある・330】