京都の洋食(その21)
~こんなサンドイッチもあるのか!~
依然としてサンドイッチの話が続けるが、今日は(多分)日本独特の具材を使ったサンドイッチである。
◎レンコン。
薄切りにしてオリーブオイルで焼いて塩と昆布茶で味付けしマヨネーズで和えたものを挟む。
◎ニンジン。
細切りにしてオリーブオイルと塩で焼いたニンジンを挟む。
◎玉子とカニ。
カニ缶のカニを混ぜたオムレツを挟む。
◎アボガドとキュウリ。
マヨネーズで和えて挟む。
◎鰹節と茗荷にクリームチーズ。
パンにクリームチーズを塗り、細切りにした茗荷と鰹節を醤油で和えたものを挟む。
◎きんぴらごぼう(!)
マヨネーズで和えて挟む。
◎白菜と九条葱。
白菜を細切りにし、塩で揉んで10分ほど置く。それに九条葱を合わせてマヨネーズで和えたものを挟む。
◎玉子と塩昆布。
ゆで卵を潰してマヨネーズで和えるときに塩昆布も混ぜてパンに挟む。
◎ワカメ。
乾燥ワカメを水で戻し、マヨネーズで和えて挟む。
◎カニカマボコ。
お好みの野菜とマヨネーズで和えて挟む。
まあ色々あるもんだな。
「和風サンドイッチ」は野菜が主役になることが多いようだ、ということ。つまり「京野菜のサンドイッチ」は売れるに違いない。
さらに「フルーツのサンドイッチ」も無限の種類があるようだ。
それにしてもフルーツですよ、フルーツ。
こんなもんランチに食えるか?
少なくともサンドイッチと言えば一緒にするのはビールかワインである私にとってはあまり、というか全然縁のないものである。
そもそもこれは「ランチ」ものなのか「デザート」なのか?
「洋食」と言って良いのか「お菓子」なのか?
悩んでしまうな。
それにしてもフルーツサンドの数々だが、意外と似たり寄ったりで。
◎イチゴとキウイとパイナップル。
生クリームと蜂蜜で和える。「隠し味」としてマヨネーズを混ぜる。
◎イチジク。
マスカルポーネチーズとココナッツパウダー、蜂蜜をよく混ぜたものをパンに塗ってイチジクを挟む。
◎バナナとキウイ。
生クリームと蜂蜜で和える。
◎桜桃とミカンとキウイ。
これもまた生クリームと蜂蜜で和える。
◎りんごのコンポートとブルーベリー。
これも生クリームで和える。
◎アボガド。
生クリームで和える。
(これより先は「通」の領域)
◎イチゴと酒粕。
酒粕をお湯で柔らかくし、クリームチーズと練乳を混ぜて練り合わせイチゴと和える。
◎桜桃とこしあん。
こしあんと生クリームを練り合わせてペースト状にしたものをパンに塗り、桜桃を挟む。
◎カボチャとフルーツ。
カボチャを蒸す(あるいは茹でて)柔らかくしたものを潰してペースト状にして砂糖や蜂蜜で味付けしたものにフルーツを混ぜてパンに挟む。
◎アイスクリームとフルーツ。
アイスクリームとフルーツを混ぜて、さらに砕いたコーンフレークをまぶす。
このサンドイッチ、「通」はハーゲンダッツを使うのだろうか。
◎バナナとキットカット。
バナナはスライスする。
キットカットの半分は砕く。残り半分はレンジで溶かして生クリームと混ぜる。
キットカットのペーストをパンに塗ってバナナを挟む。
今ではキットカットというのは「きっと勝つぞ」と引っ掛けて受験生用に売られているが、これは「合格サンド」として売れるかもしれない。
◎柿とブラックペッパー。
ボウルに柿・塩・はちみつ・粗引き黒胡椒を入れ混ぜる。最後にレモン汁を少々入れてオープンサンドにする。
◎コーヒーゼリー。
フルーツの代わりにコーヒーゼリーを生クリームと一緒に挟む。
これはもうフルーツサンドとは言えないだろう。
どう考えてもフルーツサンドというのはデザートに分類すべきものなのか軽食なのか、判断がつかない。別にランチでもかまわないのですが。
しかし「通」のフルーツサンドは別として、正統派のものは隠し味というか、いわゆる「裏技」として生クリームにマヨネーズを混ぜるようだ。野菜のサンドイッチでも主流はマヨネーズだった。
結論。
日本人はマヨネーズが好きだ。
(来週に続く)
【言っておきたい古都がある・331】