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    京都ミステリー紀行

    平成回顧

    ~ノーベル賞と漫画の時代~

     元号が改まり、それを受けてか平成がどんな時代だったかという話題が散見される。そして概ね判で押したように「名前とは違って良くなかった」と言って満足しておられるようである。

     

     しかし、悪かったことばかり取り上げて良かったことを無視したのでは不公平だろう。もちろん、ご本人たちは「ちゃんと良かったことと悪かったことを比べている」と言うのだろうが、結局、いちゃもんを付けたいだけではないか。
     両論併記しても

    「こんな良い事もあったが、悪い事はこんなにあった」
    と言うのと
    「こんな悪い事もあったが、良いことはこんなにあった」

    と言うのではかなり違う。
     だいたい、30年もあれば大きな事件や事故がいくつか起きて当たり前。

    確かに、平成元年の6月には中共(中華人民共和国)で天安門事件が起きて人民解放軍の出動により300人以上が殺され、11月にはベルリンの壁が壊されて東西に分断されていたドイツが統一されるなど、まさに平成の幕開けは共産主義国崩壊の幕開けであった。この事態に、「何とかしてこれを糊塗しなければならない」とばかりに「平成の日本は平らかに成っていなかった」と言う人たちが現れるのは理解できる。
     その代表的なもののひとつが「格差の指摘」である。しかし、格差というのは昔からあった。ただ深く沈んでいて目に見えなかっただけである。平成になって格差が広がったのではない。潜在的に存在していた格差が顕在化しただけである。それまで分からなかったものが分かるようになったのだから、それはそれで良いことではないか。
     
     平成は「ITの時代」でもある。代表格のフェイスブックやツイッターを見てみると良い。
     「下流社会」の人に同情し、このような事態をもたらせた政府を批判し、憤慨している多くの人が、平然として中々高級なレストランで食べる綺麗な料理の写真をアップし、レジャーを楽しんでおられる。
     なるほど、これでは下流は浮かばれまい。
     まあ、これがITの時代なのだろう。
     
     そこで私は、「ITの時代」というのとは別の平成年間を見てみるが、やはりなんといっても「ノーベル賞の時代」である。
     最初の10年間こそ1人しかいないが、その後は怒涛の受賞ラッシュではないか。

    平成6年 大江健三郎(文学賞)
    12年 白川英樹(化学賞)
    13年 野依良治(化学賞)
    14年 田中耕一(化学賞)
    小柴昌俊(物理学賞)
    20年 益川敏英(物理学賞)
    南部陽一郎[アメリカ国籍](物理学賞)
    下村脩(物理学賞)
    小林誠(物理学賞)
    22年 根岸英一(化学賞)
    鈴木章(化学賞)
    24年 山中伸弥(生理学・医学賞)
    26年 中村修二[アメリカ国籍](物理学賞)
    天野浩(物理学賞)
    赤崎勇(物理学賞)
    27年 梶田隆章(物理学賞)
    大村智(生理学・医学賞)
    28年 大隅良典(生理学・医学賞)
    30年 本庶佑(生理学・医学賞)

    ※29年文学賞のカズオ・イシグロ氏は日系人(その作品は英文学)ということでリストから外しました。

     次は何といっても「漫画の時代」である。何しろ京都に小学校を改造した「京都国際マンガミュージアム」まで出来たのであるから。廊下の壁は一面すべて漫画の本棚であり、教室が閲覧室である。かつては小学生が授業中に漫画を読んでいたら先生に叱られたが、今はその教室で漫画を読めるのである。時代は変わった。

     もう数年前になるが、私は京都の市バスの中で『源氏物語』を漫画化した『あさきゆめみし』を原書で、つまり日本語のままで読んでいる西洋人の女性を見たことがある。物凄い時代になったとつくづく思った。
     かつて三島由紀夫は赤塚不二夫のファンだったようで、新潮の編集者が来て
    三島氏が少年サンデーで「もーれつア太郎」を読んでいるのを見て

    「三島先生がそんなものを読まれるのですか」

    と言ったら

    「君、こういうものを馬鹿にしてはいかんよ。いずれこれが広く社会に認知されて、立派な日本文化のひとつになるときが来るよ」

    と言ったが、今、本当にそうなっている。これまた凄い世の中になったものである。

    【言っておきたい古都がある・335】

    谷口年史

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    谷口 年史(たにぐち・としふみ)

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