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    京都ミステリー紀行

    化け猫だあ~(その3・完結編)

    ~やはり化け猫は怖いというのが常識であった~

     まずは私の地元である伏見からもエピソードをお届けしよう。
     

     淀城の城下町に清養院というお寺があった。そこの和尚さんが夏バテで酷い下痢になってしまったのである。さて、和尚さんが厠に入っていると聞きなれない人の声がするではないか。はて誰か? と厠の窓から覗いてみると、何とお寺の飼いネコがどこかのネコと話をしていた。

    「今晩、納屋町で踊りがある。一緒に行こう」
    「和尚さんが病気なので出るわけにはいかないよ」
    「それなら手拭を貸してくれ」
    「それも和尚さんが使っている」

     お寺のネコはいかにも残念そうな顔をすると、相手のネコも諦めて帰りました。
     和尚さんはネコが可愛そうになり、厠から出ると

    「わしのことは気にせんでもええぞ。手拭もやるから行って来い」

     とネコに話しかけたら、それを聞いたネコは大喜びで和尚さんの手拭をくわえて走って行き、そのまま帰ってこなかったと。(新著聞集)

     帰ってこなアカンやろう、と思う。それまでは和尚さんが病気だから遊びにはいけないと殊勝に話していたのに、お許しが出たとたん「3年の恩も忘れる」ネコの本性が出てしまったのか。遊び呆けて忘れたな。
     しかし、猫というのは踊る時に手拭をかぶるのですね。

     ところで、猫というのは時として人間と論争をすることもあるようだ。『耳袋』より。

     寛政7年(1795)春、あるお寺の飼いネコが庭に来ていたハトを狙っていた。それに気づいた和尚さんがハトを逃がしてやると、ネコが悔しそうに「残念」と呟いた。ビックリした和尚さんがネコに

    「お前はネコのくせに喋るのか!?」と言うとネコが答えて、
    「ネコというものは10年も生きればものぐらい言うようになります。また、15年も生きれば神変(普通の人間には計り知れない力)を得るようになるのです。もっとも、そこまで生きたネコはおりませんが」

     言われた和尚さんは少し考えてから

    「おい、10年でものを言うようになるというが、お前は生れてまだ10年にはならんだろう」

     ネコも一瞬ひるんだのだが、そこは慌てず騒がず、

    「キツネとの間に生まれたネコは10年たたずともものが言えるようになるのです」

     平然として答えたという。

     和尚さん、これで納得したのかな。まあ、安倍晴明も人間とキツネの間に生まれた子供というから、ネコとキツネの間に生まれた子猫がいても不思議ではないのだが。。。
     このネコ、化けてからまだ日が浅いのかもしれない。あっさりと和尚さんにツッコミを入れられている。これではアカンやろう。
     どんなに変化してもやはり畜生は畜生だとは思うものの、人間界にもこんな奴がいるなあ、と感じ入ったりもする。うん。
    「化け猫だあ~」

    (完)

    【言っておきたい古都がある・428】

    谷口年史

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    谷口 年史(たにぐち・としふみ)

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