四千年の知恵(その6)
~汚職天国か汚職地獄か?~
さて、前回で記したように中共(中華人民共和国)では平成20年(2008)から平成29年(2017)の10年間に汚職事件で捕まった役人が47万3058人に及んだ。
人によってはこれをもって「汚職天国」と言う。
中共が本当に「汚職天国」ならば、やらかした役人が47万人以上も捕まるわけがない。
捕まらずに、汚職が堂々と罷り通っていてこそ「汚職天国」のはずである。
しかし、中共はちゃんと取締りをしている。ここで「捕まるのは小者ばかり」と言う必要はない。現実に47万人が逮捕されているという事実だけで十分だろう。中共は汚職の撲滅に真面目に取り組んでいるのだ。
さて、この事実から中国が「汚職天国」ではないとすると、正しくは一体何なのか。
これしかありませんね。47万人もの人が捕まって刑務所行きなんて、地獄以外の何物でもないでしょうが。しかし、こんなことが続いたら、中共では刑務所がいくつあっても足りなくなってしまう。
役人がたくさん捕まりすぎて役所の仕事に支障をきたしたらどうするのか。
刑務所の中が汚職で捕まった役人ばかりになれば、行政事務を刑務所の中でやるしかないのでは?
刑務所の監房を「福祉」とか「保険・年金」とか「税金」とかに分けて仕事をさせる。
だいたい、懲役刑というのは刑務所の中で仕事をさせるわけだから、これで問題ない。
ただ、禁固刑の場合はどうなるか。
刑務所内での労働が無いわけである。
すると汚職で捕まった役人は1日中何もせずに過ごす事になる。
これでは役所にいたときと同じや!
刑罰にならへんがな。
と、いうことは、やっぱり「汚職天国」なのかな。。。
【言っておきたい古都がある・346】