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    京都ミステリー紀行

    ヘビがニョロニョロ(その6)

    ~ヘビにまつわる人間の話~

     しばらくヘビの話を続けていたら神奈川でペットのニシキヘビが逃げ出したという事件が起きた。事実は想像より奇なりなのかもしれないが、蛇や蜘蛛を愛でる人も少なからずいる由。まあ全ては好き好きだから私はそれが悪いとは言わないけれど、逃亡させてはアカンやろうな。

     

     どんな環境で飼われていたのかは知らないが、ヘビさんも散歩がしたかったのかもしれない。
     それはともかく、今回はまずはヘビが空を飛ぶという話。「若狭高浜むかしばなし」より。

     青葉山のふもとにヘビが棲んでいた。里人が山を越えようとすると出てきて行く手を妨げる。
     ある日のこと、ついにこのヘビを退治しようということに決まった。そして決行の日、里人たちは刀を構え、山を越える振りをしてヘビの穴を取り囲む。そしてヘビが姿を現した瞬間、全員で切りつけてヘビをバラバラに切断したのである。
     切られたヘビは尻尾の部分だけがどこかに飛んで行ってしまった。
     一方、青海神社では、ある日突然空を飛んできた蛇の尻尾にビックリしていた。で、これは青葉山の方から飛んできたので山の神様と関係があるかもしれないと、その尻尾を祀ることにしたのである。
     その蛇を入れる場所としてつくった井戸は「みそぎの井戸」と呼ばれ、今でも毎年7月1日には「井戸さらえ」という神事が行われているという。

    青葉山(若狭富士)

     このお話、タイトルは「空を飛ぶヘビ」というらしいが、別にヘビは空を飛んでいない。ぶった切られた尻尾がはずみで飛んで行ったというだけ。
     このタイトルを見たとき、私はてっきりヘビが竜のように空を飛ぶのだと思ったのである。全然違うやん。
     しかし、ヘビの尻尾が飛んできた神社の宮司さんはさぞかし驚いただろうな。一方では退治され、他方では祀られたのだから、「捨てる神あれば拾う神あり」ということか。

     さて、落語にもヘビは出てくる。「蛇含草」という上方落語は東京に移植されて「そば清」(あるいは「蕎麦羽織」ともいう)になったが、大坂では餅を食べる話が東京では蕎麦に変わっているのが土地柄だろう。
     

     山中でヘビが人を丸呑みにしたのを目撃した男は、そのヘビがある草をペロペロと舐めたら膨らんでいた胴がスッと元に戻ったのを見て、その草は消化剤かと思い持って帰る。
     ひょんなことから餅を大量に食べる勝負を挑まれたその男、消化剤の草があるから大丈夫と餅を次から次へと食べ始める。ついには曲芸ならぬ曲食いまで始める始末。
     流石にもうこれ以上は食べられないとなった時、男は今こそ消化剤を使うときだと、ちょっと席を外してこっそりとヘビが舐めていた草を舐めたのである。
     一方、座敷では男が何時までたっても戻ってこないので訝っていた。そこで様子を見に行こうと、男が入った部屋に入ってみると、男の姿はなく、大量の餅が男の着物を着て鎮座していたと。
     ヘビが舐めたのは普通の消化剤ではなく、人間を溶かす草だったのだ。

     この落語の蛇含草と云うのはクチナシジョウゴのことだそうである。クチナシジョウゴの名は、クチナワジョウゴが転じたとか。クチナワとは腐った縄(朽縄=蛇)のこと。別名をウワバミソウととも言う由。
     蛇が食べ過ぎた時にこの草を食べると忽ち消化するという民話があるらしいので、そちらが原典だな。
     どんな草なのか見てみたい気もするが。植物園で展示してくれないものか。舐めて見たいとは思いませんが。
    (来週に続く)

    【言っておきたい古都がある・437】

    谷口年史

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