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    ヘビがニョロニョロ(その2)

    ~ヘビの執念というものは~

     さて、先週に引き続きヘビの話を続ける。
     ヘビの執念というのは自分を殺した人間に向かうのかと思ったら、必ずしもそうとは限らないようである。『耳袋』より。

     

     江戸の大家でヘビがツバメの子供を狙っているのを下男が見つけ、そのヘビを殺した。
     数日後、ツバメの巣にアリがたかり、ツバメの子供を食っていた。驚いた下男がアリの列をたどってみると、数日前に自分が殺して庭先に捨てたヘビの死体に行きついた。ヘビが執念でアリとなってツバメの子供を食べたのだとか。

     この話ではヘビを殺した下男には何の害も及んでいない。このヘビは死ぬ間際まで「あのツバメの子が食べたい」と思っており、その思いが執念となって残ったのだな。かなり食い意地の張ったヘビのようで。。。

     さて、ヘビの執念には抗うことが出来ないのだろうか。
     いやいや、中にはその上を行った人がいる。『太平百物語』より。

     越前国(福井県)に富次郎という人がいて、この人には美しい一人娘がいた。
     この娘が15歳になった春のある日、どこからともなく現れたヘビが娘につきまとい始めた。棒で追ってもすぐ帰ってくる。下男に捕まえさせて捨てに行かせても舞い戻ってくる。仕方ないので殺して捨てると、なんと生き返ってくる。バラバラに切断して捨てても復活してくる。
     娘は段々と体調を崩し、神社やお寺に頼んでご祈祷をしてもらってもヘビはつきまとう。
     この話を聞きつけた永平寺の長老が富次郎さんの家にやって来たのである。
     長老は娘を無理矢理立たせて歩かせた。するとヘビが出てきてつきまとい始める。
     そこを長老は木刀でヘビを抑えた。ヘビはもがいて逃げようとする。長老はさらに強く押さえつける。
     ついにヘビは娘を無視して木刀に噛み付いた。
     その瞬間、長老は刀でヘビの頭を切り落としたのである。
     そうしたら、もうヘビは生き返ることなく死んでしまった。

     え? どうして?

     それまでヘビが殺されても復活したのは娘に対する執着を持っていたからである。ところが、長老が押さえつけるのに使っていた木刀に噛み付いたとき、ヘビの執念は娘から離れて木刀に向かっていた。その瞬間を逃さずヘビを殺したため、娘に対する執着は残らなかったのだ。

     流石は永平寺の長老。

     と言いたいところだが、この話、どう考えても永平寺が作った宣伝用エピソードだな。

     さて、もうひとつ。ヘビと言うと執念深いのとは別に男性の象徴としても扱われた。『甲子夜話』より。

     ある武士が通りかかった草むらで若い女が立ったり座ったりしている。訳を尋ねると「土穴にヘビがいて、私が行こうとすると追いかけてくるのでここから動けない」という。
     確かに、この女が動こうとすると穴からヘビが出て来るではないか。
     そこで武士は女に「急に走れ」と命じた。
     女が言われたとおり急に走って逃げると、穴からヘビが大慌てで出てきた。その瞬間を捉えて武士はヘビを斬り殺したという。

     何となく、間抜けなヘビのような気がしますが。似たような話は『今昔物語』にもある。『甲子夜話』のエピソードでは若い女が何故ヘビに魅入られるようになったかの説明はない。しかし『今昔物語』のほうはその辺りの細かいところも書き込んでいる。つまり「尿意を催したので道端にしゃがんで放尿していると」穴からヘビが出てきたという。こっちの方がリアルだな。
    (来週に続く)

    【言っておきたい古都がある・433】

    谷口年史

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