京都の音楽シーン救済プロジェクト始動
音楽の未来が生まれ続ける京都のローカルシーンを応援しよう!
京都の音楽シーンを応援するプロジェクト「#京都音楽シーン救済プロジェクト」が発足、2020年12月21日よりYahoo!ネット募金による募金受付が開始された。
同プロジェクトは、2010年より京都のローカル音楽シーンにまつわるカルチャーを取り上げてきたフリーペーパー『音読(おとよみ)』のメンバーが立ち上げた一般社団法人表現支援協会が主導するもの。
Yahoo!ネット募金を通じて募金を募り、集まった支援金は京都市内で営業しているクラブ・ライブハウスに分配される。
第1弾の支援先としてはCLUB METRO、KYOTO MUSEなどの11つの施設が発表されているが、今後も支援先も随時追加されていくとのこと。12月末に発行されるフリーペーパー『音読』でもこのプロジェクトが特集され、コメントも寄せたキセルのインタビューや京都のライブハウス・クラブの現場レポートなども掲載されるとのこと。
また、本プロジェクト始動に際して、京都にゆかりのある10-FEETのTAKUMA、FPMこと田中知之、キセルからコメントが届いている。
TAKUMA(10-FEET)さん、田中知之(FPM)さんらが支援のコメントを寄せている。
応援メッセージ
僕が所属するバンド10-FEETは京都のライブハウスシーンで育って来たバンドです。僕が初めて出たライブハウスはKYOTO MUSEでその次がアークデュー、VOX HALL、京都whoopees、メトロ、磔磔、都雅都雅、など京都にはたくさんのライブハウスがあって、僕にとって、10-FEETにとってその全てが母屋です。馬で言うと厩舎(きゅうしゃ)ですね。ここで育ち、鍛えられました。心身ともにです。
ライブハウスは音楽家やバンドマンを輩出するだけではなく一人一人の人間育成にもつながってると思います。親の言う事を聞かないやつがライブハウスで出会った仲間、店長、先輩みんなに叱られたり切磋琢磨(せっさたくま)していろいろな事を学びます。単に音楽人を輩出するだけでなく人としてカッコよく生き、この地球をイケてる星にするにあたりとても活躍する存在になってくれると信じています。
パワハラとか誹謗(ひぼう)中傷が世間では問題になっていますが、熱い情熱や強い思いを伝えるにあたり僕たちはライブハウスを介して伝えます。あの場所で音を介して伝えるとネット上ではもめる事や誤解を招く様な事も偏見なく共感出できる事が非常に多いです。熱い思いを音に乗せて直接伝えるというライブハウスならではの力だと思っています。
僕はライブハウスは素晴らしい場所だと思っています。コロナ禍の影響により経営内容がひっ迫するライブハウスに対してさまざまな対策が講じられていますがまだまだ状況は苦しく、京都では閉店を余儀なくされる店舗も出てきてます。皆の命や安全が第一ですので、換気や消毒、極端な密を避け、感染拡大を防ぐ事を優先しながらではありますが、なんとかライブハウスの経営、その存続を守っていきたいと考えていますのでここに賛同させていただきます。
今やスマートフォンを指先でほんの少し操作することで音楽は誰にでも簡単に楽しめてしまいます。無論、それも本物の音楽には変わりありません。しかし、ライブハウスやクラブにおいて、ミュージシャンや DJ とオーディエンスが音楽によって時間と空間を共有し、互いの魂とその場の空気を共鳴させるリアルな体験は、サブスクリプション・サービスやインターネットを経由する配信ライブでは絶対に伝えきれるものではありません。私も若い頃、いや大人になってからも、京都のライブハウスやクラブで、オーディエンスとしても、出演者としても、人生の価値観が根底から覆されるほどの感動やインパクトを何度も受けてきました。
今回のコロナ騒動によって、そんな京都にあるわれわれの感動の拠点が存亡の危機にあるのは皆さんもご存じのとおりです。しかし予想以上に厳しい状況が長引いてしまっていることで、なんとか踏ん張ってきたお店も力尽きる瀬戸際に差し掛かっていると言わざるを得ません。京都のライブハウスやクラブを、いや、京都の音楽を、京都の文化を、この先も存続させるために、われわれができることを今一度考えなければならないタイミングなのではないでしょうか。
Yahoo!ネット募金 受付ページ
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5295001/
- #京都音楽シーン救済プロジェクト
- 開始日
- 2020年12月21日より
- 第1弾支援先
- CLUB METRO、KITSUNE KYOTO、Chambers、WORLD KYOTO、livehouse nano、KYOTO MUSE、UrBANGUILD、 GROWLY、GATTACA、磔磔、拾得
- フリーペーパー『音読』
- 2020年12月31日発行号
特集「コロナ禍で危機的状況にある音楽の現場を救うために、一般社団法人表現支援協会を立ち上げました。」
配布地域:京都、大阪、東京 他 - 参照web
- WEB:http://www.otoyomi.com/
Twitter:https://twitter.com/otoyomi_kyoto