蒔絵の名品
蒔絵は器面に漆で文様を描いた上に金粉・銀粉などを蒔いて定着させる漆工の加飾技法です。平安時代に基本的な技法が確立され、調度品から建築物にいたるまで、あらゆる器物や空間の装飾に用いられてきました。そして、幕末には爛熟期を迎え、多様な技法・意匠の作品がつくられるようになりました。
幕藩体制の崩壊に伴い蒔絵は一時衰退しましたが、その後、万国博覧会への出品を通じて欧米で高い評価を得たことなどを機に、輸出向け製品の分野に販路を見出し、活気を取り戻していきます。また明治時代以降は、博覧会や競技会において蒔絵職人たちが切磋琢磨したほか、研究団体における活動や従来の徒弟制度によらない学校教育としての技術の伝承が行われ、更なる発展が図られました。この時代には皇室の求めに応じた格調高い名品も残されています。
- 蒔絵の名品
- 日時
- 5月15日(土)〜8月1日(日)
10:00~17:00
休館日/月・火曜日(祝日開館) - 場所
- 清水三年坂美術館
京都市東山区清水寺門前産寧坂北入清水三丁目337-1 - 料金
- 一般 800円 中高大生 500円 小学生 300円
- 問い合わせ
- 075-532-4270
- 参照web
- http://www.sannenzaka-museum.co.jp/