中世トリビア(その16)
~ちっとも「有難く」ないことども~ 今回も『沙石集』からネタを拾う。 巻第8の23。 藤原頼道が平等院を建立したとき、御堂供養の導師が 「この御堂を造ったため地獄に落ちるとは」 と嘆いた。 もちろん、その場にいた […]
~ちっとも「有難く」ないことども~ 今回も『沙石集』からネタを拾う。 巻第8の23。 藤原頼道が平等院を建立したとき、御堂供養の導師が 「この御堂を造ったため地獄に落ちるとは」 と嘆いた。 もちろん、その場にいた […]
~勝てば官軍の世界~ 8月ということで戦争の話題にしようかとも思ったのだが、昨年は「戦争と映画と」というかなり長い連載になってしまい、一昨年は「野末の十字架」という昭和17年に発売されたレコードが事実上の反戦歌だったと […]
~過ぎたるは及ばざるがごとし~ 前回のエピソードに登場した坊さんは欲の皮を突っ張らかし過ぎて大しくじりをやったわけだが、まあ、何事もやり過ぎると碌な事はないということだろう。 『沙石集』には同様の、しかももっとはっき […]
~神主も仏を愛でる日本かな~ 日本人は大らかである。生まれたら神社でお宮参り、年頃になったらキリスト教の教会で結婚式を挙げ、死んだらお寺でお葬式。一生のうちに三つの宗教をやってしまうのだから。 いや、一生なんて長いス […]
祇園祭前祭山鉾巡行により清められ迎えられた町に、 八坂神社の祭神スサノオ一行がおいでになって(神幸祭)、 寺町四条の御旅所に滞在された(御旅所詣)。 あれから一週間の日々はあっという間に過ぎた。 (輿丁を引導する三若神輿 […]
前祭巡行の荒天とは一変 台風12号も反れ、好天気に恵まれた後祭巡行 御池通には大勢の観衆で賑わいました。 昨年再建復活した大船鉾を伴った後祭巡行の復興 くじとらずの殿を務める大船鉾 二度目の船出も華やかでした。 見事に・ […]
~仏法でも当てのはずれることがある~ 世の中は、「当てははずれるもの、期待は裏切られるもの、間違いは気付いたときには遅いもの」の三重苦である。今も昔も変わらない。 そこで『沙石集』からそのエピソードを取り上げてみよう […]
■「前祭山鉾巡行」に台風11号が、巡行の有無は17日早朝判断! 観光案内所「京なび」によると、巡行実施の判断は山鉾連合会が当日の朝5時30分に行い、 結果を・・・ 京都市観光協会ホームページに掲載。 htt […]
宵宮16日の八坂神社は実に賑わしい。 宵山の鉾町を闊歩するも祇園祭の楽しみですが、京都人なら歩行者天国の四条を東へ、 石段下の神賑で一休みされて、石段をあがり西門を潜られるとよい。 参詣の折に目に留まる奉納行事案内に、「 […]
~女性の権利は守られていた~ 前回までは『沙石集』のなかから主にお坊さんに関する話を取り上げてきた。まあ、おおむね呆れ返った坊主の話ばかりだったが、時代が変わっても人間のやっている事は大して変わっていないというのが分か […]
~嘘も方便、エロも詭弁も方便~ さて、前回では人間の本性には善もあれば悪もある、そして上半身もあれば下半身もあるという話をした。 さらに『沙石集』には「最近の坊主は形ばかりで仏法も知らず、布施ばかり取る」(巻第6ノ9 […]