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    大人も子供も楽しめるウォルト・ディズニーの話

    ~大人も子供も楽しめるウォルト・ディズニーの話~

    コロちゃん自粛が続く中、自宅でDVD映画鑑賞という方も多いだろう。そして中には大人も楽しめるディズニーの映画を観ている方々もおられよう。そこで今回はそのウォルト・ディズニーの話にする。
     

    日本が生んだキャラのトップである「ひこにゃん」でもミッキーマウスには勝てない。普通、ネコはネズミを食うものなのだが。
    で、ディズニーが「白雪姫」を作ったとき、60万ドルの予算でスタートしたのに、あっという間に170万ドルになってしまった。このままでは映画が作れない。これは大変と、ディズニーはアメリカン銀行の副頭取だったジョゼフ・ローゼンバーグにラッシュフィルムを見せて追加融資を頼んだのだが、ローゼンバーグは何も言わない。ディズニーが一所懸命になって説明し、何とか説き伏せようとしたのだが相手は生返事を繰り返すばかり。話が終ってローゼンバーグは帰り支度をはじめた。
    もはやこれまでかと諦めかけたディズニーに、ローゼンバーグが「さよなら」と言った後、

    「この映画は山ほど金を稼ぎますよ」

    と声を掛けて去って行ったと。
    1937年(昭和12年)12月に封切られた「白雪姫」は大ヒットしてディズニーは僅か半年で借金を完済した。

    似たような話が日本にもある。
    黒澤明が「七人の侍」を作っていたとき。とにかく予算と日にちばかり食って中々完成しない。映画会社の重役の間で「もうやめさせろ」という声が出始めた。
    そこで、とにかく出来ているところまで試写で見て判断しようという事になった。
    試写室で居並ぶ重役陣に「七人の侍」の出来ているところまでの試写が始った。
    野武士に悩まされている村の代表が侍を探しに行ってメンバーが集まってくる。紆余曲折があって村にやって来て、いよいよ丘の向こうから野武士が襲ってくるところで試写がパッと止まり、試写室に黒澤が出てきた。で、重役たちに

    「まだここまでしか出来てません」

    と言ったら、重役たちは「どうぞ最後まで作ってください」と頭を下げた由。
    「七人の侍」は日本映画のベストワンである。

    ところでディズニーは「白雪姫」のおかげで200万ドルの銀行預金を手にしたのだが、その儲けを全部スタジオ建設につぎ込んでしまったため、1年後には450万ドルの借金を背負っていた。
    金銭感覚あらへんやん。意外とトンデモナイ人だったのかな。

    さて既述のとおり、「白雪姫」の大ヒットでディズニーは僅か半年で借金を完済したが、その年、ディズニーのライバル会社フライシャーがストライキのため閉鎖されてしまう。いよいよ労働者の権利が声高に叫ばれるようになってきたわけだ。
    1939年(昭和14年)、ディズニーは自分の会社に御用組合を作る。ストなんてされてはたまりませんからね。でも、世の中はそう甘くはなかった。
    ハーバート・ソレルという男がディズニー社でオルグをやった、つまり労働者たちを扇動したわけである。
    ディズニーは「むむむ、こいつはアカか」と思ったのでしょうか。
    ディズニーを敵に回したソレルさんなのだが、その後、ウィリー・バイオフというマフィアに襲われた。ただし、この襲撃は失敗に終わっている。マフィアなんて、誰が雇ったんでしょうね。
    アカ1人まともに襲えないマフィアに失望したのか、ディズニーはFBIのジョン・エドガー・フーバーに泣きついて事態の収拾を図った。

    ジョン・エドガー・フーヴァー(右)

    しかし1940年(昭和15年)、ついにディズニー社に御用組合ではない本物の組合が結成されたのである。でも、こんな事では子供たちのためにいい映画が作れない。ディズニーは早速、組合員20人をクビにした。「ピノキオ」と「ファンタジア」はこの頃に作られているが、このような決断を下しながら素敵な映画を作ったのだから、やはりウォルト・ディズニーは天才に違いない。
    もちろん、組合はストライキという「暴挙」に出る。で、ディズニーはまたもやあのウィリー・バイオフに事態の収拾を依頼したのだが、あろうことか今度も失敗。バイオフは前にもソレルを襲うのに失敗しているのに、何でまた頼んだんでしょうね。ひょっとしたらバイオフのほうから「今度こそ」と言ったのかもしれないが。
    結局、ロイ・ブリュワーという人がスト破りをやって、めでたくストライキは終ったのであった。
    ロイ・ブリュワーは組合の委員長ではあったが

    「共産主義者の作る映画でアメリカにとって良い物は何もない」

    と主張した人。ディズニーで「眠れる森の美女」や「101匹わんちゃん大行進」を作ったロイ・ブリュワー・ジュニアはこの人の息子のようである。

    しかしディズニーにとっては良いことばかりではなく、「紳士協定」や「郵便配達は二度ベルを鳴らす」の俳優ジョン・ガーフィールドがディズニーを糾弾し、ここにディズニーと組合との壮絶な戦いが繰り広げられることになった。
    でも、やっぱりウォルト・ディズニーは天才だったのだろう。組合潰しを続けながら「ダンボ」と「バンビ」を完成させている。

    そう、ディズニーの名作が生み出される歴史は組合との戦いの歴史でもあったのだ。

    ウォルト・ディズニーは共産主義がよほど嫌いだったのか組合との戦いを続けたが、並行してユダヤ人とも戦っていた。忙しかったでしょうね。その合間を縫って映画を作っていたりして。
    ディズニー映画に資金を出してくれたのはユダヤ人の銀行家だったのに何故ユダヤが嫌いだったのか。嫌いだったら金を貸してくれなんていわなければ良いのに。それとも、嫌いな奴に頭を下げなければならなかったので余計に嫌いになったのか。

     組合側に立ったジョン・ガーフィールドはその後、ディズニーの策謀でマッカーシーの餌食になる。あ、マッカーサーではありません。マッカーシーの「アカ狩」ですね。共産主義者と目された人たちが吊るし上げを受けた。映画関係者も「ハリウッド・テン」と呼ばれた10人の人たちがアカとして糾弾されている。ガーフィールドに関しては間違いなくディズニーの仕返しだろう。
    よほど精神的なストレスが大きかったのか、ガーフィールドは1952年(昭和27年)僅か39歳で心臓発作のため死んでいる。ついでにディズニーの組合を主導したハーバート・ソレルも心臓発作で死んだ。ふふふ、陰謀論者の出番かな?

    【言っておきたい古都がある・386】

    谷口年史

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    谷口 年史(たにぐち・としふみ)

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