ウルトラマンは何故日本を守ったのか
~実は日米安保の宣伝工作だった!?~
今年は大政奉還150年。そして本稿がアップされるのは大東亜戦争終結の日である。そこで今回は「ウルトラマンはなぜ日本を守ったのか」というミステリーの謎解きをする。これは以前にもフェイスブックに書いたのだが、加筆修正して再び世に問う。
「え? ウルトラマンは地球を守ったんじゃないの?」と訝る人もおられるだろう。しかし、ウルトラマンが守ったのは「日本」なのである。だって、日本でしか活躍してないんだから。日本以外の国に現れた怪獣を倒すためにウルトラマンが出張した、なんてエピソードがありましたか。ありませんよね。むしろ、日本以外の国は自分たちでちゃんと怪獣を倒しているらしい、という事を示すエピソードがある。
バルタン星人の出てくる話が二つあるのだが、二回目の話ではバルタン星人が世界中に攻撃を仕掛けた。しかし世界中の科学特捜隊は自分たちでバルタン星人を撃退していたのである。日本の科学特捜隊だけがウルトラマンに助けてもらわなければならない。これはどういうことなのだろうか。
そもそもウルトラマンはなぜ地球に来たのか。宇宙で護送中の怪獣に逃げられ(これって間抜けな気もしますけど)、それを追って地球へ来て、科学特捜隊のハヤタ隊員が操縦する飛行艇(名称失念)と接触して爆発。ウルトラマンは宇宙船を失ったうえ地球では長くは生きられない。一方のハヤタもこの事故で当たり前なら死んでしまう。二人が共に生きるには合体しかない……と記憶していたら、どうも自分の不注意による接触事故でハヤタを死なせてしまった(これも何となく間抜け)ウルトラマンが自分の命の一部をハヤタに与えた、というのが正解らしい。護送中の怪獣には逃げられるわ、自分の不注意で地球人を死なせてしまうわ、こんな不祥事を重ねてしまったウルトラマンがこのままM78星雲に帰ったら絶対に懲戒免職である。こりゃ帰るわけにはいかなかったかと……。
この両者の関係、どこかで聞いたことがあるような……。
「有事の際、アメリカは日本を守る義務がある。日本にアメリカを守る義務はない。ただし日本はアメリカのために基地を提供する」
ウルトラマンの本質は日米安保だった!
今は昔、「日本に本当の民主主義が根付かないのは水戸黄門のせいだ」という説があった。今ではあの人気テレビドラマも終了してしまったが、「この紋所が目に入らぬか」とエライ人がその権威によって悪いやつを退治してくれる。これですべてはお上がやってくれるとみんなが期待する。お上の“鶴の一声”ですべてが決まるのは独裁であり、「水戸黄門」は専制容認の考えを広める、とまあ、こういうことを言う人もいたわけだ。
この伝で行くと、「日本に本当の安全保障が根付かないのはウルトラマンのせいだ」という事になるだろう。
国の、という事は自分たちの安全は自分たちで考えなくてもよいというマインドコントロールであると。
子どもの頃からウルトラマンが守ってくれるとテレビに教育されて「自分の国は自分で守る」という常識を失ってしまった。
ウルトラマンは普段はハヤタの中にいて誰の目にも見えない。故に、アメリカ軍も普段は(なるべく)目に見えないようにしていて、日本が危なくなればすぐに出てくる、と。
で、ここで「ウルトラマン陰謀説」であるが、要するに、「私が助けてあげる」という甘い言葉に隠れて自主防衛意識を失わせ骨抜きにする。親切なようでいて、実は相手が自分だけでは何も出来ない人間にしてしまう。これぞ大陰謀。ウルトラマンはM78星雲からではなくアメリカから来たのか?
もうひとつの考え方。ウルトラマン=アメリカ軍である。つまり、いざとなったらこんな風に戦いますよ、という宣伝だった。
かくしてウルトラマンは日本を守ったのだが、信じるかどうかは皆さんの好き好きであります。
日本は現行憲法の第九条によって自衛権を制限されている。故に日本国の主権は完全には回復していないのである。
アメリカから押し付けられた憲法を改正して自主憲法を制定し、日米安保条約を解消して日本国は日本人が守る体制を作らなければならない。
そもそも国の指導者というのは一朝有事の際、自国軍の兵士に向かって「国家のために死ね」と命令する立場である。その自覚があれば汚職とか不正は出来るはずがない。今、その自覚を失わせているのが現行憲法第九条と日米安保条約なのである。
来年は天皇陛下が皇太子殿下に譲位される。そこで金権腐敗の自民党と文句だけ一人前の野党その他はお払い箱にして、本来の日本を取り戻す第一歩を踏み出すというのはどうだろうか。
【言っておきたい古都がある・248】