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    京都ミステリー紀行

    静原の幽霊

    ~幽霊と車にまつわる話~

     昭和49年7月のある日、午後11時頃、区役所の職員が岩倉から静原町へ帰宅途中、鬼谷橋まで来たら30メートルほど前方に突如として30歳ぐらいの女性が手を上げて車のほうに走りよって来た。

     

     あっ、危ない! とっさにブレーキを踏むとハンドルを大きく左に切った。
     しかし遅く、ドンッ! という衝撃音がして「はねた!」と思った瞬間、車は3メートル下の鬼谷川に転落。
     運転していた人は運良く頭と手に怪我をしただけだったが、はねた女性はどうなったかと車から這い出して現場に戻ってみると、誰もおらず、血も流れていなかったという。
     走ってきた女性は幽霊だったのか?

     昭和50年9月のはじめ、静原町に住むパートの主婦を送って帰宅途中の会社員が前のお話と同じ道を走っていた。時間は午後11時頃。
     すると道端に立つ女性の後姿がヘッドライトに照らし出された。
     付近は真っ暗闇で人家もないので放っておく訳には行かない。車を止めて声をかけると、その女性を乗せてあげた。親切な人だ。
     200メートルほど走ると大きなカーブがあり、ひょいと助手席を見ると、何と誰もいない。乗せたはずの女性が消えていた。
     幽霊だったのか?

     この静原町の打合橋から尼子谷橋までの間で昭和53年6月末までに上記のような幽霊との遭遇事件が13件発生している。現れるのは30歳ぐらいの女性で、同一人物らしい。大きな怪我をしたり死んだりした人はいないそうでだ。
     最初の時はともかく、「あそこは出るぞ」という噂が広まると、ちょっとした光の反射で「存在しない人」が見えたりするものである。
     偶然に人の形に見えたに過ぎないのだが、それが頭の中で「噂の幽霊」に置き換えられてしまう。人間の心理とか記憶とかはそんなものだ。

     さて、二つ目の話は定番の「車に乗せた人が消えた」というものだが、普通はタクシーで後部座席に乗せた人が消えるのだけど、これは普通の車で助手席から消えたというのが新機軸だな。
     「助手席からパッ」は中々無い。私も解決の想像がつかない。タヌキにでも化かされたかな?
     最初の話はまだ分かりますね。これは運転していた人の錯覚で、人間以外の動物を人間だと見誤ったケース。
     実は同じ頃、同様の「怪談」があり、無事に解決したという実話がある。

     これも昭和の「事件」なのだが、年末のある夜、男性が「山の中の道路で茶色い服を着た人をはねた」と言って警察に自首してきた。警官が現場に行って見ると、確かに車は大きくへこみ、血痕もついている。現場には紛れもない事故の跡が明白に残っていた。

     ところが、どこを探しても被害者の姿が無いのである。
     
     被害者はガードレールを越えて下の河原に落ちたのだろう、ということになり、近辺を捜索したところ、みつからない。被害者が忽然としてどこかへ消えてしまったのだ。この「謎」は「ミステリー」として新聞にも大きく載った。意外と軽症で、被害者は自力でどこかへ行ったのではないか、という意見もあったようなのだが、車の損傷から考えれば、かなりの重症でしかありえない。
     京都府警は捜索の範囲を広げ、被害者の発見に全力を投入した。口の悪い人は「どうせ死んでいるから慌てなくていい」と言ったとか、言わないとか。このような無責任な噂はさておき、警察は被害者を捜し続けたわけである。
     そしてついに発見した!
     変わり果てた一頭の大きな猪を。検証の結果、塗料などが一致したため、車にはねられたのはこの猪であることが判明した。つまり件の男性は、飛び出してきた猪を跳ね飛ばしたのを、茶色い服を着た人をはねたと勘違いして自首してきたのである。
     これにて一件落着。
     笑い話ですんでよかったが、この後にまた無責任な噂がひとつ。この「事件」の後に行われた京都府警の忘年会は、ぼたん鍋だったそうな。
     
    【言っておきたい古都がある・442】

    谷口年史

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    谷口 年史(たにぐち・としふみ)

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