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    三十六計の知恵

    ~「逃げるが勝ち」の真髄~

     前回までの『論語』とは打って変わって今回は中国の古典から『三十六計』を取り上げる。
     
     『三十六計』といえば有名なのが

    「逃げるが勝ち!」

     である。
     

     私が子供の頃は「三十六計逃げるが勝ち」という言葉はわりとよく使われていた。今ではあまり言われなくなった印象がある。たまに言及されるときは「三十六計逃げるに如かず」と書かれることが多く、これが正しい言い方だともされているようだが、実はこちらも間違い。


     実際は「逃げるが上策」で、原文では「走為上」となっている。これが三十六ある計略の一番最後、三十六番目。いよいよどうしようもなくなったら「逃げよ」というのは、中々のリアリズムではないだろうか。
     こういう中国の古典は政治家にもっと読んでもらってしっかり勉強してもらい、国内政治や外交や選挙や党利党略に応用してもらわなければならない。

     この古典の面白いのは、同じ兵法書である『孫子』などに比べると読んでる人は少ないはずなのに、この中の言葉で一人歩きしているものが結構あることだろう。「逃げるが勝ち」もそうだが、思いつくままに列挙してみると、「苦肉の策」「二階に上げて梯子をはずす」「遠交近攻」などがある。
     
     さて『三十六計』というのは戦争のノウハウを大きく6つに分類し、それぞれをまた6つに分けて解説してタイトルの通り、合計36のノウハウを伝授するマニュアル本なのだ。

    【①勝戦の計】
     戦争に勝つためにはどのような条件を備えなければならないかを解説。
     「天を瞞(あざむ)いて海を渡る」(敵にこちらの意図を誤解させる)という謀略(瞞天過海)とか「声は東にあって西を撃つ」(声東撃西)という陽動作戦を推奨している。また、「敵の内憂外患には遠慮なく付け込め」(趁火打劫)という教えも!

    【②敵戦の計】
     虚々実々の駆け引きを解説。
     敵を信じさせ、安心させておいて、その間に策を練る「笑裏蔵刀」の教えとか、僅かな隙にも付けこみ、どんな小さな利益でも獲得せよという「順手牽羊」の教えなどがある。

    【③攻戦の計】
     勝つためにはどうするのが良いかを解説。
     「敵の情勢がはっきりしない時は軽々しく動いてはいけない」(打草驚蛇)とか、「むやみに討ち入らず敵を誘い出せ」(調虎離山)という教えの他、「追い詰め過ぎると敵は死に物狂いになって反撃してくる。相手の逃げ道を残しておけば敵は敗走して自ら壊滅する」(欲擒姑縦)などもある。

    【④混戦の計】
     戦局が混乱したときの対処法を解説。
     「力で対抗できなければ心理作戦で敵を動揺させよ」(釜底抽薪)や有名な「遠くと交わって近くを攻めよ」(遠交近攻)などがある。

    【⑤併戦の計】
     1国だけではなく、同盟国と一緒に戦う時の秘訣を中心に解説。
     「この機会に同盟国をも手中に収めよ」(偸梁換柱)とか有名な「二階に上げて梯子をはずす」(上屋抽梯)つまり「敵を唆して前進させ、退路を断って窮地に陥れる」作戦などを教えている。

    【⑥敗戦の計】
     「これはどう考えても危ない」という場合の対処法を解説。
     「美人を潜入させて敵将を篭絡させろ」(美人計)とか「スパイを利用しろ」(反間計)の他、有名な「苦肉の策」つまり「敵を欺くためにはわが身を傷つけ血を流すことも厭うな」(苦肉計)がある。
     しかしここで一番有名なのが初めにも書いた「逃げるが上策」である。原文の「走為上」の「走」は「逃げる」という意味になる。

    「敵の勢いまったく勝ち、我戦い能わずば、すなわち必ず降り、必ず和し、必ず逃ぐ。降るはすなわち全く敗る、和すはすなわち半ば敗る、逃ぐるはすなわち未だ敗れず。未だ敗れずば、勝の転機なり」

     降伏は完敗、和睦は半分負け。しかし逃げれば負けたわけではないから、いずれまた勝つチャンスがめぐってくる。壊滅しての敗走ではなく、力を温存するために逃げるのは良いと。
     だいたい世の中には「必勝法」を伝授する本はいっぱいありますし「逃げるな、戦え!」と檄を飛ばす本もありますが、「アカンかったら逃げよう」と教えるのは中々無いですよ。この一番最後の計が教えているのは

    無理せんとこ~~~~~!

     という事ではないか。無理をせずに、退却すべき時には堂々と退却しましょう。引くべき時には引いて余力を残しましょう。
     で、本日のかなり強引な結論。

     健康のため働き過ぎには注意しましょう。

    【言っておきたい古都がある・254】

     

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