悪霊だらけ(完結編)
~悪霊の正体は人間である~ さて、悪霊と怨霊の話は意外と長くなってしまった。テレビドラマなみだ。 そろそろ締めくくらなければならない。 前回の崇徳天皇という人はどこまでも不遇である。明治になって白峯神宮に祀られたのは良い […]
~悪霊の正体は人間である~ さて、悪霊と怨霊の話は意外と長くなってしまった。テレビドラマなみだ。 そろそろ締めくくらなければならない。 前回の崇徳天皇という人はどこまでも不遇である。明治になって白峯神宮に祀られたのは良い […]
~かくして崇徳院は怨霊になった~ 菅原道真が政権内部での権力闘争の果てに敗れて怨霊になり、平将門がスケールの大きな合戦の果てに敗れて怨霊になったのに比べて、崇徳天皇は皇位を巡る確執の果てとはいえ基本的には「家庭の問題」で […]
~崇徳天皇は怨霊になるしかなかった~ 順調に進んでいたこの「悪霊だらけ」シリーズだが、先週は休載の憂き目を見てしまった。筆者の引越しのためである。老朽化していた我が家の屋根が落ちてしまったのだが、これも悪霊の仕業か? さ […]
~平将門バラバラ事件~ 前回で「平将門の首は関東に帰る途中で力尽きて落ちたのではなく、隼人神の矢で射られたからだった」と書いたが、考えようによっては飛んでる最中に矢が当たったため、無念にも力尽きて落ちたともいえる。 […]
~将門の怨霊の数奇な運命~ まずは前回の補足から。 平将門の「怨霊」は戦後にGHQが将門塚(首塚)を壊して整地しようとしたとき、ブルドーザーの横転事故で死亡者が出てアメリカは計画を中止したという話を紹介した。 その […]
~怨霊が人間に翻弄されている~ さて、今回からは「日本三大怨霊」の2人目、平将門のお話に移る。 この連載を読んでこられた方ならもうお分かりと思うが、ここでも「将門は本当に怨霊になったのか?」という展開が待っているわけ […]
~怨霊から学問の神様へ~ ご存知の通り、菅原道真=天神といえば今では学問の神様である。 そしていつの間にやら北野天満宮は入学試験にご利益があるというので受験生で賑わう神社になった。 かく言う私も高校生のとき親に連れられて […]
~怨霊などはいなかった?~ 菅原道真と対立し、左遷にも関与の可能性があるにもかかわらず、道真の「怨霊」に殺されていない人がいる。 その人の名は三好清行。 この人が有名なのは一条戻り橋のエピソードである。 清行 […]
~本当に怨霊になったのか?~ 前回までで菅原道真が怨霊になるまでの経緯をなぞったのだが、いよいよ怨霊になるところまでやって来た。 ところが、これがまた「?」なのである。 道真の怨霊伝説で定番の話は 「道真が失意のう […]
~往生際が悪かった~ さて、前回で見たとおり、菅原道真の左遷には讒言だけではなく、本人の自己責任の部分も大きかった。決して一方的に理不尽な措置を取られたわけではない。政権を担当すること10年、道真にだって奢り昂ぶりからく […]
~正当な恨みか、逆恨みか?~ 前回の最後で出てきた疑問。 「遣唐使のときは豪腕を振るえた菅原道真が大宰府のときは何故なす術がなかったのか」 一言で言ってしまうと、時代が変わり、人も変わったということ。 菅原道真の後ろ盾は […]
~生きてるうちは良い人だった?~ さて、無念のうちに死んだ人がその恨みで幽霊や怨霊になるというのは共通の認識だろう。お岩さんやお菊さんのような無名の一市民は幽霊になり、菅原道真のような社会的地位のあった「偉い人」は怨霊 […]