中世トリビア(その7)
~仏様でもどうにもならない事がある~ 前回では坊さんにだって恥を知らない奴とか悪いことをする奴がいるというエピソードを紹介した。今も昔も大して変わっていないということで、嘆く人もあれば安心する人もいるだろう。 むしろ […]
~仏様でもどうにもならない事がある~ 前回では坊さんにだって恥を知らない奴とか悪いことをする奴がいるというエピソードを紹介した。今も昔も大して変わっていないということで、嘆く人もあれば安心する人もいるだろう。 むしろ […]
~坊さんだって人間だ、とは言うものの~ 今回もまた『沙石集』を取り上げるが、この本(興味のある方は岩波の日本古典文学大系本でお読みください)には「これのどこが仏教説話か?」という話も収録されている(ただし小学館版などで […]
~精進どころか肉も食らう~ 今回も『沙石集』から面白いエピソードを拾うことにするが、下風といった尾篭な話やいい加減な坊主といった失礼な話からは離れて食べ物の話にしよう。 巻2ノ9より。 病気になった僧のために薬とし […]
~いい加減が良い加減?~ 今回も岩波の日本古典文学大系版で『沙石集』のエピソードを紹介していこう。 本日のお話は「いい加減なことを言っても、それが現実のものになれば、いい加減ではなくなる」ということ。 『沙石集』巻 […]
~世の中も、神も仏も甘くない~ 今回も『沙石集』(岩波の日本古典文学大系)に基づくエピソードを紹介するが、この『沙石集』という本自体が中々ユニークである。前2回を読まれた方はもうお分かりと思うが、下風(げふう=おなら) […]
~観音様でも屁をする~ まず最初にお知らせから。 本稿で使用している『沙石集』のテキストは岩波書店の日本古典文学大系本です。 小学館の新編日本古典文学全集に収録されている『沙石集』とは内容に異同があります。 小学 […]
~『沙石集』は話題の宝庫~ [警告]本稿にはお食事中やお食事前の方にとって必ずしも適切ではない内容が含まれています。 ご注意ください。 「トリビア」という言葉もひところ流行ったようだが、今はもう落ち着いているようなの […]
~土御門一族は歴史に勝った~ 安倍晴明の子孫である土御門一族は織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の3人が織り成した時代を潜り抜けついに京都への復帰を果たした。 しかし、江戸時代になると幕府の天文台が出来て、日食と月食を予測 […]
~あっぱれ、土御門久脩(ひさなが)~ さて、前回ご紹介したように、安倍晴明の子孫は土御門家となり、応仁の乱に際してはスタコラサッサと京都を逃げ出して、若狭の国で誰が勝つかと模様眺めを続けていた。 ようやく京都に復帰す […]
~安倍晴明の子孫は京都から逃げていた~ 前回の安倍有世までは誰が見てもそれと分かる安倍晴明の子孫だったが、時代がずっと下がって江戸期になると名字が安倍から土御門に変わっている。その理由は前々回に述べたとおりであるが、実 […]
~安倍有世が重用された背景~ 前回お話したとおり、足利義満は安倍晴明の子孫である陰陽師の安倍有世を利用してまず「乱の予言」をさせて、それから相手を挑発して乱に持ち込んだ。つまり「安倍有世の予言」は義満による自作自演のヤ […]
~安倍有世の予言の真相~ 何が大したものだといって、安倍晴明の子孫たちは数百年に亘って陰陽師としてしっかりと生き残っている。 ただ、時代が下がってくると名字が変わる。何故か 要するに、あっちこっちに住み分かれて […]