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    京都ミステリー紀行

    冥界編ハイライト・その4

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    〜諦めるのはまだ早い。冥界裁判の再審請求〜

    【冥界の裁判にも再審がある】
     冥界の裁判官は10人いるのに、昨日7人目で判決が下ってしまった。余った3人は何をするの? と言う話でしたね。
     現世の裁判でも判決が確定した後の再審請求というのがあるが、同じように冥界でも再審の制度がある。
     「あの人はゴキブリに生まれ変わりましたが、何とかなりませんか」と要求するわけだ。
     もちろん、現世では冥界でどんな判決が下されたかは分からない。しかし、故人がもし地獄に行ったのなら何とか餓鬼界に、天上界に行っていても天上でのより高い位に上げてもらえるよう冥界裁判所にお願いをするわけなのだ。
     この再審請求のできるのが判決が下ってから51日後。死んだ時点から見れば100日目。
     この日が百箇日と呼ばれている。

     死後100日目に何で親戚一同が集まって法事をしなければならないかと言うと、この再申請求のためなのだ。
     現世から聞こえてくるお経は再審を請求しており、これを聞いて「どーしよーかなー」と悩みながら再審を認めるかどうかを決めるのが8人目の裁判官、平等王である。
     みんな真面目に供養をしているから、再審を認めてやろうかな〜、なんて軽いタッチで決めるわけではない。じっくり考える。
     そりゃそうでしょう、皆さんは49日かけて最後の裁判官の前に来たわけだが、それよりも2日多い51日かけて考えるのだから。冥界の裁判というのは慎重なのだな。
     現世の家族や親戚がちゃんと百箇日を営んでくれたおかげで、平等王は再審を決定する。そして書類が実際に再審の審理をする裁判官の元に廻されるのです。その人はどんな裁判官なのか。

    【こちらは現世】

    親鸞入滅の地 光円寺

     ここは親鸞聖人入滅の地。松原通にこんな所があるのだ。
     このお寺で死んだのか、この辺りのどこかで死んだのか。その辺りは良く分かりませんが、こんな所にこんな有名人ゆかりの地があるのですね。親鸞聖人の750回忌が昨年無事に終了しました。
     余談ですが、親鸞は死ぬ間際、乱れたらしい。
     つまり、「まだ死にたくない」と。
     もちろん、集まっていた教団幹部はすぐに緘口令を敷いた。
     そりゃそうですよね。
     しかし、親鸞は90歳まで生きたのに、まだ現世に未練があったのでしょうか。
    (松原通の名所は冥界とは関係ありません)

    【冥界に戻って】
     冥界の9人目の裁判官は都市王である。再審が決定した皆さんの判決をこの人が再審理する。事実関係を一から洗い直し、前の判決に遺漏や瑕疵がないかどうかをつぶさに検討して所見を書き込む。
     この時に「いい事」を書いてもらわねばならない。そこで現世に残された者の出番である。
     またもや「ええ事書いてください」という法要をするのだな。
     都市王が所見をしたためるのは皆さんが死んで1年後。つまり現世で1周忌と呼んでいるものである。
     1周忌の法要というのは再審理をする裁判官への嘆願書なのである。「寛大な判断をお願いします」というやつ。
     こうして都市王は審理を尽くして作成した書類を最後の裁判官に送る。再審の結果、その判決を下す人である。泣いても笑っても最後の最後。それはどんな人なのか。いよいよ皆さんの死出の旅路の終着点。

    【再び現世】

    松原道祖神

     ここは松原通の道祖神。道祖神というのは旅の安全を守ってくれる神様なので、皆さんの冥土の旅の最後を飾るのに相応しいかと思う。

    【幕間】
     少し余談。1
     ここまでの冥土の旅で、皆さんは親族が死ぬと何故「初七日」だの「四九日」だの「百箇日」だの面倒臭い事をやらなければならないのか、お分かりになったと思う。
     全部ちゃんと意味があるのである。
     葬儀には意味がある。疎かには出来ない。
     もちろん、悪徳業者や東京の「出前坊主」のようなとんでもないのもいるが、葬式というのは決して無用のものではないのである。

    【ちょっと現世】

    亀山藩邸址

     ここは亀山判屋敷跡。こんな所にも大名屋敷があったのですね。火消し役を仰せつかっていたらしいが、祇園にも火消し役だった膳所藩の屋敷跡がある。 
     ひょっとして、火消し役って田舎大名のお仕事だったのか知らん。
     
    【いよいよ冥界最後の判決】
     泣いても笑ってもこれが最後の再審判決を言い渡すのが冥界最後の裁判官、五道転輪王である。
     いよいよですね〜。
     名前からして違いますよ。今までは漢字二文字に「王」が付いていたのに、この人は四文字である。これだけでも目立ってますね。
     
     さて、この判決が下るのは最新の審査が終ってから1年後である。すなわち現世で3回忌と呼ばれているものである。
     1周忌の1年後が3回忌なの?と思う方もおられるでしょう。
     1周忌というのは「1周年」と同じで丸1年のこと。対して3回忌というのは死んだその年を「1」と数えるので丸2年目で3回忌となる。
     この3回忌こそが最新の判決が下る日なのである。
     つまり3回忌の法要というのは最後の最後で「よろしく頼みます」という嘆願なのだな。これを疎かにすると地獄に落ちた人はそのまんま。夢も希望もなくなる。
     
     さて、現世で3回忌をやっている最中に最後の判決が下りました。上のランクに変更して生まれ変わらせてもらえた場合、3回忌の法要の席にもし霊感の強い人がいたら、仏壇の奥から「勝訴」と書いた大きな紙を下げた兄ちゃんがタッタッタ、と走って来るのが見えるかもしれない。

     こうして皆さんの冥土の旅は終る。一体どの世界に生まれ変わったのか、それは誰にも分からない。分からないからこそ「信じる」という事が必要になるのだ。
     皆さん、信じますか? それとも目をそむけますか?

    【言っておきたい古都がある・41】

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