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    京都ミステリー紀行

    冥界編ハイライト(その1)

    うしとら, 冥界, 山水瀬, 岩清水八幡宮, 新町通, 有橋渡, 松原通, 死出の山道, 江深淵, 源義家, 秦広王, 若宮八幡

    〜それでは出発、冥土の旅の観光案内〜

     最初の写真を見て「ここが冥界の入り口か」などと思わないでいただきたい。そんな訳ではありません。では、どんな訳なのかというと、ツアーのイメージである。
     早いものでこの連載を始めて9ヶ月が過ぎようとしている。
     そこで今回は趣向を変えて、読者の皆さんに居ながらにして私のツアーを楽しんでもらうことにした。
     つまり「京都ミステリー紀行・ヴァーチャル版」である。

     そこで全7コースからどれを選ぶかになるのだが、「冥界編」をお届けすることにした。
     リアルのコースでは松原通をメインに歩きながら「冥土の旅」の解説をするのだが、ここでも同様のスタイルでいく。写真を入れる関係上、それしかない。冥土の写真はありませんので。
     誤解のないように付け加えておくと、決して新町通や松原通が「あの世」と関係があるわけではないのである。
     たまたま歩くルートがこうなっているというだけ。冥界の案内の他に松原通の案内も挿入する。

    【冥界への前口上】
     一般には「死んだら成仏」とか言われているが、実はそう簡単ではない。
     われわれは死んだらまず「死出の山道」を越えなければならないのである。
     これは一本道であるから、初めて行く人でも迷う心配はない。もっとも、ここへ行く人はみんな「初めての人」ばかりのはずだが。

     一本道だから道標も何もない。はずなのだが、実はひとつだけ標識が立っている。
     何の標識か?

     Uターン禁止。

     そう、この道を行く人はもう引き返せないのである。

    【冥界への第一歩】
     さて、死出の山道だが、その距離は800里というから、3200キロメートル。この道のりを7日間かけて歩く。この山を越えたら、もうこの世には戻って来れません。丸々アウトである。『源氏物語』の「幻」の巻に

    死出の山 越えにし人をしたうとて あとを見つつも なほまどふかな

     とあるように、この山を越えてしまった人のことを思っても仕方ないのである。
     
     さて、冥界の一方通行ツアーだが、冥界の「冥」という字は「くらい」という意味なので、その道はかなり暗い。暗いからこそ、現世に残された我々はお仏壇にロウソクをあげてツアーの道を照らすのではないだろうか。
     冥界の旅に弁当は要らない。何を食べるかというと、お線香の煙である。昔から「仙人は霞を食べて生きている」と言われているように、死者は線香の煙を食べて生きる。。。おっと、死者はすでに死んでいるのですから「食べて生きる」はおかしいですね。でも、とりあえず冥界で生きている、と思ってください。
     
     さらに花も捧げなければならない。これで献花・献灯・献香が揃った。花は何のためかと言うと、多分、冥土の旅は殺風景だからかな。
     歩いて7日目、ついに倒れるものが出てくる前に、第一関門に到着しましょう。そこには冥界第1番めの裁判官がいる。彼は一体、何を裁くのだろうか。

    【こちらは現世】 
     みなさん、写真にあるこの町名、読めますか?
     京都駅から新町通りに入るとこんな標識を見つけることが出来る。
     「良」ではありません。上のテンが無いですから。答えは「うしとら」と読む。
     もうひとつの写真と繋がってくるのだが、そちらは「辰巳」でこれは「丑寅」だから、「ね・うし・とら・う・たつ・み」で十二支なのである。「たつみ」の方角、「うしとら」の方角という事。
     神社なりお寺なり、何かを中心にしてそこからどの方角にあるか、というのが町名になっている。探せば他の場所でも見つけることが出来る。

    【冥界に戻って】
     さてさて、死出の山を7日間かけて歩きぬくと、冥界最初の裁判官、秦広王がいる。ただし、この裁判官の審理は書類審査だそうだから、あまり緊張しなくて大丈夫だろう。
     死んでから7日目に最初の裁判官の前に立たされる。これが現世で「初七日」と呼んでいるものである。何のためにこの法要をやるかというと、裁判官に「これは良い人でしたから温情判決をお願いします」という嘆願なのだな。

     さてさてさて、秦広王の審査を受けたら、次に待っているのが三途の川。
     現世ではよく「死んだら三途の川を渡る」と言うが、それは俗説。その前にまず死出の山を越えるわけである。
     さらに「三途の川の渡し賃は6文」とも言われているが、これも俗説。「三途の川を船で渡る」というのは室町時代に出来た俗説らしい。
     では、実際はどうして渡るのかというと、何と、三途の川には渡る道が三つある。道が三つあるから「三途の川」なのだ。
     その三つの道とはどのようなものか。そして、あなたはそのうちのどれを歩むのだろうか。

    【こちらは現世】
     ここは若宮八幡である。同じ名前の神社が五条通にもある。
     八幡様と言えば戦争の神様だが、五条の若宮八幡は場所柄から清水焼の関係者からの寄進が多いせいか、戦争の神様から陶器の神様に「商売替え」をした。日本人が「宗旨替え」をするように、神様にも「ご利益替え」があるのだな。
     
     さらに、八幡様というのは最初から戦争の神様だったわけではない。
     寛徳2年(1045)に源義家が岩清水八幡宮で元服をして「八幡太郎義家」を名乗ってからのことである。それでは本来はどんな神様かというと、よく分らない。ただ、朝鮮半島から来た神様だというのは確からしい。ま、このあたりがミステリーですね。

    【冥界に戻って】 
     三途の川を渡る三つの道だが、渡り易いほうからいうと有橋渡、山水瀬、江深淵とう。
     
     有橋渡というのは書いて字の如く、橋が架かっているのである。何と、三途の川を橋で楽々と渡れるのだな。ただし、ここを渡れるのは善人のみ。もちろん、100%の善人はいないから、まあ、そこそこ善人であれば渡らせてもらえるだろう。胸に手を当てて考えてみてください。
     山水瀬は浅瀬である。全身ずぶ濡れになるけど何とか渡れる。橋を渡るつもりが、ここに振り分けられたとしても諦めてもらいたい。
     江深淵は深い濁流。ここはもがき苦しみながら渡らなければならない。悪さをしていた人はここを渡らされるのである。

     この三途の川も7日間かけて渡る。そして渡り終わればお出迎えがある。
     誰が迎えてくれるのかというと、お爺さんお婆さんで、この爺さん婆さんというのが実は……また来週。

    【言っておきたい古都がある・38】

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