暦は当たる。その秘密(その9)
~凶運を盛運で乗り切る~
暦の運勢は本当に当たるのかどうかを検証するため私は去年1年間あるお寺の暦を使って自分の運勢が当たるか外れるかをつぶさに見てきた。「このネタで随分ひっぱりますね」と言う人もいるが、1年かけてやったのだから少しは引っ張らねば、と思っている。
ところで、吉運だった昨年6月、自転車のパンクが3回もあるという珍事に見舞われたのだが、流石に3回も重なると誰でも「?」と思うだろう。誰かがやっているのではないかと疑うのは当たり前。
で、月が替わって7月は何と「凶運」である。前途真っ暗かと思うのだが、ご託宣には
「焦って無理をせず、慎重なら結果も上々。協調を心掛けて」
とあり、そんなに悪くないのである。しかし、毎回書くようだが、「焦って無理をせず、慎重に」というのはこれ以上ないという一般論で、わざわざ神様や仏様に言っていただく必要はないだろう。
さて、7月は金・土・日の定例ツアーは3日の日曜日以外は全て予約が入っていた。そして5日から11日まで1週間連続でツアーがあり、9日・10日は午後にも予約があり、かなりの「盛運」である。
この良い月、私にどんな凶事が起きたのか?
7月6日。近鉄伏見駅のプラットホームに上ったら突如として
「京都駅でのポイントの故障により電車が止まってます」
とのアナウンス。
「げっ、間に合わへん!」と蒼ざめるも、しばらくしたら上鳥羽口までのピストン輸送が始まったというのを聞いて、「すわ!」とばかりに来た電車に乗り、次の竹田駅で地下鉄に乗り換える。京都市の地下鉄は普通に動いていた。
で、時間に遅れて京都駅に着いたのだが、予約のお客様も近鉄の事故の影響のため丹波橋まで来て立ち往生しておられて、結局、丹波橋で近鉄を見限り京阪に乗り、東福寺でJRに乗り換えて京都駅まで来られたとのこと。中々の迂回作戦である。
何はともあれ、私もお客様も事故のため仲良く遅刻して、ツアーは30分遅れでスタートした。「凶」のような、「吉」のような。。。
7月7日。あろうことか、朝、起きたら8時56分!!!
9時17分の電車に乗らなければならないのに!
超特急で駅に走ると、これも盛運のおかげか、ギリギリで一電車速いのに飛び乗れた。結果的には京都駅に余裕を持って行けたのである。ホッとして、駅の近くのコンビニでパンとお茶を買い、ひっそりと立ち食い。
それと、昨日からどうも鞄が重たいと思っていたら、折り畳みの傘を入れたまま忘れていた。そりゃ、重いわな。
7月8日。「明日は大雨」の天気予報のため、予約のキャンセルが相次ぐ。天候不順というのは不可抗力なのでキャンセル料は取れない。これが凶運か。
7月9日。朝から大雨の天気予報のためキャンセルの電話が次々と来る。携帯のやかましかったこと。
ところが、午後になって晴れたので、午前のツアーをキャンセルされたお客様(3名)から「午後のツアーに参加したい」とのお電話あり。やはり盛運だ。
7月10日。朝、ふと気づくと自転車の後輪の空気が抜けていた。
やられたか?
仕事のためバイク屋さんに行くのは翌日回し。
7月11日。ツアーを終えてからバイク屋さんに自転車を持っていく。あまりに頻繁に空気が抜けるので、この日は「ムシ」を換えてもらって「様子を見ましょう」ということに。何と、タダだった。やはり懇意のところは良いなあと思う。
で、夜に確認してみると空気が抜けていた。やはり犯人がいるのか?
7月12日。バイク屋さんに行き、修理してもらう。穴が開いていた。これはもう、犯人がいるとしか。。。。
しかし、気になるのは自転車である。こんなに何回も自然にパンクするものか。やはり犯人がいるのではないのだろうか。
(来週に続く)
【言っておきたい古都がある・230】