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    京都ミステリー紀行

    秘録・小野小町と僧正遍照

    ~男と女の間には……~

     前回までは奈良時代の話だったが、今回はバランスを取るためにも平安時代の話をする。
     かつてと野坂昭如は「黒の舟唄」の中で「男と女の間には暗くて深い川がある」と歌ったけれど、中々どうしてそんなものはないかもしれないのである。

     

     『後撰和歌集』を読んでいたら、「雑三」の冒頭に小野小町と僧正遍照との歌として

     岩の上に旅寝をすればいと寒し苔の衣をわれにかさなむ(小町)
      
     世をそむく苔の衣はただ一重かさねばうとしいざ二人寝む(遍照)

     というのがあった。

    僧正遍昭(狩野探幽『三十六歌仙額』)
    僧正遍昭(狩野探幽『三十六歌仙額』)

     小野小町が

    「岩の上で寝ているので寒いのです。あなたの衣を貸してください」

    と言うと、僧正遍照が

    「貸してあげたいけど衣は一枚しかないのですよ。どうしましょうか。どうですか、この一枚で二人一緒に寝ましょう」

    と答えたわけである。つまり、二人はベッドインした。

     遍照さん、あなたは仏門に入っている身なのに。
     「暗くて深い川」は短歌一首やりとりするだけで渡れてしまうのである。もっとも、シモジモの人間にはその短歌一首が簡単には作れないのだろうが。

    onono_komachi-02

     『大和物語』第168段によると、この後すぐ遍照は逃げてしまった、というのだが、それはないでしょうねえ。やってますよ、絶対。
     大体、この段の始めに、僧正遍照が出家する前、まだ良岑宗貞といっていた頃のことを評して

    「いと色好みになむありける」

    と書いている。「かなりスケベやった」ということですね。この後、宗貞さんは女性との逢引を約束したものの、うっかり寝過ごして時間に遅れてしまった、というエピソードが続く。やっぱり女性関係が派手だったに違いない。
     こう考えてくると、百人一首にある二人の歌を並べてみると、またある一つの情景が浮かんで来るのである。

    花の色はうつりにけりないたづらにわが身よにふるながめせしまに(小町)

    天つ風雲の通い路吹き閉じよ乙女の姿しばしとどめむ(遍照)

     小町は「私の美しさも何時まで続くのだろうか」と憂い、遍照は「もうちょっと見せて」と嘆願している。この二人の思いが一つになれば、「今のうちにアヴァンチュール」となっても不思議ではない。
     だから、やはり、二人はベッドインしていたと、考えていいんじゃありませんかねえ。

    【言っておきたい古都がある・214】

    僧正遍昭
    遍昭(へんじょう、816-890年は、平安時代前期の僧・歌人。俗名は良岑 宗貞(よしみね の むねさだ)。大納言・良岑安世の八男。官位は従五位上・左近衛少将[1]。花山僧正とも号す。六歌仙および三十六歌仙の一人。
    小野小町
    生没年不詳。平安時代前期9世紀頃の女流歌人。六歌仙、三十六歌仙、女房三十六歌仙の一人。
    絶世の美女として七小町など数々の逸話があり、後世に能や浄瑠璃などの題材としても使われている。だが、当時の小野小町像とされる絵や彫像は現存せず、後世に描かれた絵でも後姿が大半を占め、素顔が描かれていない事が多い。

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