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    京都ミステリー紀行

    ヘビがニョロニョロ(その8・完結編)

    ~ヘビだって役に立つ~

     よく「毒にも薬にもならない」と言うが、何と、ヘビは毒にも薬にもなる。ヘビの薬について。
     

     日本ではニホンマムシを丸ごと漬け込んだマムシ酒やハブを丸ごと漬け込んだハブ酒が作られており、薬酒と考えられている。 中国では百歩蛇などが蛇酒に使用される。 東南アジアなどでは、強壮効果を期待して生き血をグラスに注いで飲んだり、肝に酒を注いで飲んだりする習慣も見られる。
     で、有名なドリンク剤がありますね。

     マムシゲン。

     かつて「クスリ・ルンバ」という歌に「♪オロナミン、チオクタン、パンビタン、マムシゲン♪」というのがあった。
     私は写真でしか見たことがないが、一升瓶の中にヘビが一匹丸ごと浸かっているお酒がある。本当に飲むのかどうかは知らないが。
     マムシ酒。飲んでみたいような、避けたいような。
     
     さらに蛇毒は血栓防止薬などとしての利用が研究されている由。
     毒を持って毒を制す、ということなのか。もっとも、食品添加物にも2グラムで人間が死ぬ猛毒が使われているから、ヘビの毒が薬になるというのも別に不思議でも何でもない。
     さらに薬の他にもヘビというのはまだまだ役に立つ、ヘビの製品。

     装飾品として蛇の皮は、なめして、財布やバッグに利用される。また、三味線の原型となった沖縄・奄美地方の弦楽器三線は、胴にヘビの皮を張っていることでも有名。
     ありますね、ヘビ皮の財布とかベルトとか。バッグのほかにハイヒールもあるとか。
     ところでヘビの皮はちゃんとした製品になれば「皮」ではなく「革」になる。まあ、これは牛でも豚でも同じだが。
     ただ、そのヘビを製品にするとき、二通りのやり方がある。
     

    ◎腹割り。すなわちヘビの腹の部分を割き、背部の鱗をいかした革。
    ◎背割り。すなわちヘビの背の部分を割き、腹部の鱗をいかした革。

     おおーっ、ウナギと一緒や!!!

     ウナギに腹開きと背開きがあるように、ヘビには腹割りと背割りがある。
     こうなるとヘビを食べるというのも、あながち奇異な事ではないのかもしれない。

     さて、実際にヘビを食べるのかどうかはともかく、シンボルマークとしては普通に使われている。

    ◎古代エジプトのファラオは、その王冠として蛇形記章を戴いた。
    ◎世界保健機構(WHO)のマークは、棒に一匹の蛇が絡まる「アスクレピオスの杖」
    ◎横浜市救急救命士会でも、平成4年の設立当時から、シンボルマークとして使用している。
    ◎「ヘルメスの杖」では頭にヘルメスの翼が飾られ、柄には2匹のヘビが巻きついている
    ◎2匹のヘビが巻きつく杖の絵が欧米の医療機関や、軍隊では医療部隊章として広く用いられている。


     要するに、杖は命の象徴、蛇は知恵の象徴らしい。
     そう、ヘビは知恵を現すのだ。エデンの園でイヴを誘惑したのに「ぺてん」の象徴ではなく「知恵」の象徴であると。
     ん? 騙されたイヴのほうが悪いのか?

     別に西洋のスタイルを持ち出さなくても、有名な弁才天の正体はヘビだし、沙羯羅竜王(しゃがらりゅうおう)は武装像で頭上に5匹の蛇がおり、右手に剣、左手に蛇を持っている。
     日本でもヘビは決して悪者ではないようである。
     ちなみに沙羯羅竜王は三十三間堂で見ることが出来る。ヘビは嫌ってはいけないのだろう。ひょっとしたら、怖い怖いと言いながら蛇革の高級品を愛でる人間のほうがもっと怖いのかもしれない。
    「ヘビがニョロニョロ」(完)

    【言っておきたい古都がある・439】

    谷口年史

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    谷口 年史(たにぐち・としふみ)

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