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    京都ミステリー紀行

    幽霊・亡霊・死霊・生霊・怨霊(その5)

    ~ユニークなのは生霊だ~

     
     さてさて、先週はゴールデンウイークで本業が多忙なためこの連載を1回だけ休ませていただいたが、様々な霊たちについての考証を再開しよう。

     前回の最後で「怨霊は人間が作った」と断じた。怨霊が災害を起こすのではない。災害が起きたとき、それは怨霊の仕業であるとされるのだ。

     
     こうなると気の毒なのは菅原道真である。左遷されたのが讒言による冤罪だったとすれば、怨霊になって祟ったというのも冤罪である。生きているときのみならず、死んでからも濡れ衣を着せられたのだから踏んだり蹴ったりではないか。「これはあんまりだ!」と化けて出てきても不思議ではない。
     そう。霊というのは死んだ人が出てくるものなのだが、ここにひとつ例外がある。

    菅原道真
    菅原道真

    その名は生霊。

     生霊の本体である人間は死んではいない。生きてるから生霊である。
     当たり前だ。
     

    生きているのに化けて出るのか?

     正に化け物である。
     生きている人の怨念や情念が特定の人に取り憑く。
     これが生霊であるとすれば、人間こそ化け物ではないか。
     死んでもいないのに化けて出るなんて、こっちのほうが恐いのではないだろうか。恐るべしは人間の情念である。本体の人間はその情念に凝り固まっている。ここで生霊発生のプロセスというものが見えてくるのである。

    ①ある人がネガティブな感情を持ち続ける。
    ②それが段々エスカレートしていく。
    ③そしてその感情が本人にも制御できなくなる。
    ④ついに理性が飛ぶ。
    ⑤生霊も飛ぶ。

     もちろん、本来は生霊の発生というのは自然なものなのだろうが、本体が生きている人間であるということは、意識的に生霊を飛ばすことが出来るのではないかという可能性をもたらす。
     つまり、ひたすらネガティヴな感情で長期に亘って相手のことを思い続ければ、自分の生霊を飛ばして目指す相手に何らかの影響を及ぼすことが出来るかもしれない。

    これが「呪い」と呼ばれるものだ。

     その昔、丑の刻参りというのがあった。。。と書きたいところだが、この丑の刻参りというのは現代でもある。私は買ったことはないが「丑の刻参りセット」というのがインターネットで買えるらしい。凄い世の中である。多分、藁人形と五寸釘と木槌がセットになっているのかな。調べてみるのも恐い。
     京都の貴船神社では近年でも丑の刻参りに訪れる人がいて、藁人形の代わりに写真に五寸釘を打ち込んだのもあったそうな。そりゃ、藁人形より写真のほうが分かり易い。と、感心していてはいけないのだろう。

     丑の刻参りは人に見られてはならない。見られたらその丑の刻参りをしている本人に災いが来る。
     これは事実である。江戸時代は本当にそうであった。

    丑時参(うしのときまいり) 鳥山石燕『今昔画図続百鬼』
    丑時参(うしのときまいり)
    鳥山石燕『今昔画図続百鬼』

     江戸時代、丑の刻参りに行く途中の女性がその姿を男に見られてしまった。真夜中に出歩いていたぐらいだから、その男もならず者である。
     で、その丑の刻参りの女を強姦したわけだ。
     もちろん、奉行所に訴え出たら犯人を捕まえてもらえる。
     しかし、そうするとその女性は何故そんな時間に外を歩いていたかを説明しなければならない。
     でも、「丑の刻参りに行く途中でした」なんて言える訳がない。
     だから泣き寝入りになる。
     もちろん、犯人の男も訴えられわけがないと分かっているから強姦に及んだわけだ。

     丑の刻参りは人に見られてはならない。

     これがその実体である。

     生霊を飛ばそうとする人間の情念は恐い。
     しかしそんなものを信じない人間はもっと恐い。

     やはり一番恐いのは人間ということか。

    (来週に続く)

    【言っておきたい古都がある・185】

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