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    京都ミステリー紀行

    幽霊・亡霊・死霊・生霊・怨霊(その1)

      ~似ているようで、ちょっと違う~

      A1NS65e1b0L 私がやっている京都ミステリー紀行の土曜日は幽霊編である。平安時代から現代までの幽霊の出方の変遷を辿りながら歴史の流れを振り返って楽しんでもらっているのだが、つい先日お客様のほうから反論があった。

       私は『日本霊異記』から例を挙げて、平安時代初期の幽霊は復讐をしたりせず結構「民主的」だと話したら、

      「『源氏物語』で幽霊が人を殺してます」

      と言う方がいた。
       そのとき私は

      「夕顔を殺したとき六条御息所はまだ生きています。つまり幽霊ではなく生霊、生きている人の情念が取り憑いて死んでしまった。生きているのだから幽霊ではありません」。

      と答えてどうにかその場を凌いだ。

      京都大学附属図書館所蔵 貴重書(中院文庫) 『源氏物語』 [v. 01, pp. 004-005]Copyright 1997. Kyoto University Library
      京都大学附属図書館所蔵 貴重書(中院文庫) 『源氏物語』 [v. 01, pp. 004-005]Copyright 1997. Kyoto University Library

       ただ、そのあと自分でも「生霊はいいとして、死霊と幽霊はどう違うのか」という疑問が出た。他にも「亡霊」と言うのがあるし。。。
       これは以前から自分でも気になっておりながら、長らく放置していた命題が図らずも出て来てしまったのである。
       こうなると、いよいよ「宿題」を片付けねばならない。
       この連載でも「悪霊だらけ」のシリーズで怨霊は色々と紹介したが、「霊」の種類を考察するのは初めての試みである。

       さて、まずとりあえずはこれら五種類の霊たちについて、辞書風に説明するとどうなるか、やってみよう。

      「幽霊」=死者が成仏できずにこの世に姿を現す現象。

      「亡霊」=死者の魂が人の姿になって現れる現象。

      「死霊」=死者の怨念が人や場所に憑く現象。

      「生霊」=生きている者の怨念や情念が人に憑く現象。

      「怨霊」=恨みを持って死んだ者の魂が土地や社会に憑く現象。

       「霊」を「れい」と読むか「りょう」と読むかでどう違うのかという点から見ると、どうも「れい」は目に見えて「りょう」は見えないのではないか、と思えてくる。

       そこでその幽霊なのだが、大きな特徴は「目に見える」ということ。
       しかし、ここに大きな勘違いがある。それは何か?

      われわれに幽霊が見えるのではない。
      幽霊がその姿を見せているのである。

       姿を見せるというのは、あくまでも幽霊の意思なのだ。
       そりゃそうだろう。恨む相手の前に出てきて姿を見せなければ意味が無い。「お前のおかげで私はまだ成仏していないのだぞ」という意思表示をするのが幽霊の真骨頂である。幽霊を見ているようで、実は幽霊に姿を見せられているのである。

      幽霊西へ行く ところでこの幽霊、洋の東西で性格が変わる。
       日本の幽霊は人に憑くが、西洋の幽霊は場所に憑くのだ。
       ヨーロッパの幽霊は古いお屋敷やお城に住み着いている。
       ルネ・クレールの映画に「幽霊西へ行く」というのがあるが、これは幽霊が憑いていたイギリスの古城をアメリカの大金持ちが買い取り、その城のアメリカ移築に伴い幽霊も一緒にアメリカに来てしまうという喜劇である。

       これが日本の幽霊になると人に憑くので、その相手をどこまでも追いかけていく。中々しつこいのである。
       だから幽霊は「出る」。われわれの目の前に出てくる。
       しかもそれが誰かはっきりしている。
       身元不明の幽霊はいない。幽霊の氏素性ははっきりしている。
       これが、どこの誰とも分からない人だと、亡霊になるのではないかな?

      【言っておきたい古都がある・181】

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