お迎え団子に精霊棚・・・
お盆の入りの前日十二日までにお墓や仏壇の掃除をして、「精霊棚」(盆棚・霊棚・先祖棚・たままつり棚)、つまり先祖の精霊をお迎えする棚のおかざりの準備に入る。
飾り方もいろいろあるようだか、サンプルのひとつがこれ。
精霊棚を設ける場合は、仏壇の前や横に台を置き白布もしくはマコモ(ござ)を敷き位牌や仏具を出し、生花、果物などのお供え物、霊供膳(仏膳)などを供え、色柄付きなどの盆提灯などを飾る。
こうして、仏壇や精霊棚に先祖の霊を迎えてのお盆が始まる。
家や宗派によって習わしは異なるだろうが、迎えたお精霊さんには お迎え団子や先祖の好物を供える。団子は米粉を湯でこねて蒸し、砂糖を少し加えてつき上げ、丸めて再び蒸す。
十四日はもち米の白むしで、それを十五、十六日に送り団子として供える。
橙色のほおづきが飾られているのをよく目にする。
季節柄とばかり思っていたが・・・ではなかった。
ほおずきは「鬼灯」とも書かれるが、お精霊さんが迎え火や提灯の火を頼りに集まると言われていることから、迷わないように、ほおずきを提灯に見たてところから、盆棚(精霊棚)に飾るようになったらしい。
お迎えする飾りの生花で、こんなにモダンにされているお家もある。
こんなのなら、マンションにでも不釣合いでないので、飾れるように思う。
どんなに飾るかは定かに覚えられないが、きゅうりとなすびに割り箸を刺して作ったことは忘れていない。夏休みのお子さんにいかがだろうか。
こうしていると、つくづく今ある自分が先祖あってこそと感じてくるものだ。