近為の漬物買って、西陣千本の節分を歩けば・・・
千本釈迦堂おかめ福節分会で、古式鬼追いの儀を見た後、五辻通を東へ千本通に出る。
北へ向かうと、漬物の「近為」がある。
「大安」や「西利」の漬物しかご存知でない方は、是非「近為」の漬物をご賞味いただきたい。
お茶漬けのイートインも1,000円でできる。
漬物の試食をしていると。ほうじ茶を出してくれる。冷えた体を暖めてくれる。
嬉しいね。気分を良くして、自家用のほかお土産にする漬物まで買ってしまいたくなり、買い込み、
更に季節のご挨拶にと宅配を数件分依頼する。
さあさ、釘抜地蔵さんへ・・・
巣鴨が「とげ抜き地蔵」で有名なら、京都ではこの石像寺の釘抜き地蔵さんが有名である。
朝から晩まで、体の痛みを直してもらいに願をかけ、直った人は、釘と釘抜きのついた絵馬を奉納している。
コラムをご覧ください→節分/銭おとし・めかご・お化け
京の大商人 紀伊国屋道林が突然、両手に激痛を覚え、多くの治療をしたが直らず、
このお寺に願をかけに来た。
するとその夜、夢にお地蔵さんが出て
「汝が前世で、人をのろい、わら人形で釘を打ったむくいだ」といい、
手にささった釘を抜くと、朝には痛みがとれていた。
驚き、寺に来たら、なんとご本尊の前に朱に染まった八寸釘があった。
以来、釘抜き地蔵と呼ばれている。
そして、更に北へ、閻魔大王にもご挨拶しておかなければと、
廬山寺通を超え、千本ゑんま堂へ歩く。
「厄除けこんにゃく煮き」を頂き、姫達磨を授かると、本堂へ上りご祈祷していただけた。
何のお布施も、志納金も、祈祷料もないのに、ご祈祷して貰える。
申し訳ないので、帰り際に賽銭箱へ500円コインを2枚入れさせて貰った。
ホントニ、やさしいご住職である。観光寺院では味わえない信頼がおける気になった。
こんにゃくは困厄(こんやく)ということに通じ、困りごと、厄除けに力を仰ぐため関東方面では“困厄(こんにゃく)ゑんま”として大変な信仰をあつめています。
当千本ゑんま堂では、毎年節分に中風除け諸病除けのおまじないとして、ゑんま様の好物であるこんにゃく煮きを授興しております。(千本ゑんま堂「ゑんまさまとこんにゃく煮き」の説明文より)