ホタル見て、ほたるの輝守をもらっゃおう! / 糾の森納涼市
「暗いところでも光るお守りよ」と、差し出された護符には「ほたるの輝き守」とある。
納涼祭の屋台で買ったものではない。
「オッー! ほたるの灯りと同じだよ」
蛍光色の刺繍糸だろうか、ほたるのお尻が光を放っている。
「蛍火の茶会」の催される、この日限りの授与品だという。
神様もずいぶんとお考えになったものだ。
同封の説明に・・・”自らの能力を発揮させる輝守” とあった。
自らの保有する力以上のものを望むのは、欲が過ぎるというものか。
せめても、持ちうる能力を100%出せれば、人生に悔いはないとしているのだろう。
このお守りを生かすには、まず自らの能力向上を図ってからでないと、
あまりにも無さ過ぎることを知る。
それとも、これを授かってきてくれたということは、
「怠けないで、発揮してよ! それなりに頑張って!」という示唆だったのだろうか。
納涼市に並ぶ屋台で買ったという。
「加茂のみたらし団子」なら冷めているなぁ・・・(泣)。
「ふたばの豆餅」は例年直ぐに売り切れているだろうし・・・。
まさか、漬物ではないだろうから・・・・
4年前(2010)の葵祭にデビューした京菓子「宝泉堂の申餅」だった。
包装紙は江戸時代の門前が書かれてあり、みたらし団子と並び、「さるや」の茶店が描かれている。
下鴨神社に残る絵図を意匠にしているもので、鳴り物入りの復古デビューだった。
小豆の茹で汁で搗かれた御餅は葵祭には神前に供えられ、はねず色は、明け方の薄あかね色に染まる空の様子で、生命の生まれる瞬間を表すとされ尊ばれたという。それを食べて、元気の源をいただき、無病息災を祈る故事に習い、復元されたものなのである。
夜の蛍火を観賞しようと、大籠から放たれる御手洗川には、早々と陣取りの人で埋まっていたようだ。
17時より……中門前にて奉告祭が斎行、同時に橋殿・細殿(ともに重要文化財)にて茶席開筵。
18時頃……神服殿(重要文化財)において十二単の着付けと王朝舞や箏曲の演奏。
20時頃……約600匹の蛍が大籠より御手洗川に放たれる。
「大籠が運ばれ、御手洗川へ笹の葉と一緒に蛍が放たれると、
蛍は驚いたのか数匹が・・・舞い飛んだのも一瞬・・・600匹が舞い飛ぶことはなかったのよ。
御手洗川の水に 光を時折点滅させ・・・雌が多いのだろうか。」
としきりに話してくれた。
さて、今年は蛍を何処へ見に行こうか・・・・・
下鴨御手洗川か、銀閣寺疎水分道か、はたまた・・・・。
夏の夜は長い。
■開催期間:2014/6/14 17:00~
■開催場所:下鴨神社
京都市左京区下鴨泉川町59
■拝観料 :催事見学無料 お茶席2000円
■お問合せ:075-781-0010
■URL :http://www.shimogamo-jinja.or.jp/