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    京に癒やされ

    将軍塚青龍殿建立と国宝青不動

    夢を持ち逆境に打ち克つ道場たらん

    平成26年10月4日の京都東山将軍塚青龍殿落慶をめざした、青蓮院門跡の東伏見慈晃門主の決意はどれ程のものであったのだろうか。
    その深く強いご意志のほどを、工事中の将軍塚庭園に案内された時より、日を追うごとに一層強く感じている。

    “平成26年夏まで閉園いたします”との報を知ったのは、平成24年12月5日のことで、あの桜も源平枝垂れ桃も、火の海と化する深紅の紅葉までもが見られなくなるのかと、肩を落としたものだった。

    門主の発意や計画も知らぬまま、今わざわざに、大護摩堂建立や庭園整備などしなくてもよいのにと思っていた。
    それから1年余りして、目にした基礎工事の光景と完成図から、その平成の大偉業を知り、今思えば恥ずかしい限りである。

    桜の開花を目前に控えているはずの将軍塚庭園の様子は一変していた。

    クレーン車やトラックが我がもの顔に陣取り、コンクリートの大きな枡がいくつも組まれ、回遊していた庭は泥だらけ、大王松の姿も、西展望台の姿も見えなかった。
    面影を残しているのは、山門に大日堂、将軍塚円墳に北展望台で、庭園にあった近代の東郷元帥、大隈重信等の石柱とお手植えの松も保護されているだろうが、植栽の移動が混雑し確認しきれなかった。

    許しを得て、枡の上を西展望台のあった方向に歩いた。

    なんと、旧西展望台を真下にして、外部護摩壇(青龍殿の大舞台)316坪が京都市街を一望できる大舞台として鉄筋コンクリート造でこさえられようとしているのである。舞台造りの足下駄の高さは12メートルを越さんとし、その広さは清水寺の舞台の4.6倍にあたるという。

    その北向きの大舞台の南端に青龍殿内陣(41.7坪)と収蔵庫(3.7坪)が、更にその南に青龍殿外陣(162.5坪)が設計されている。
    青龍殿外陣に建立される建物は、北野天満宮前にあった「平安道場」を解体、移築再建される運びで、昨平成25年12月に京都市の許可が下りたとのこと。

    許可後僅か10ヶ月で落慶させるのである。
    強い意志と入念な計画なくして有り様のない話であることは間違いない。

    平安道場といえば、大正2年(1915年)、大正天皇即位を記念し、「大日本武徳会京都支部武徳殿」として建立された木造総檜造御殿風平家建の巨大な武道場であった。その維持費が嵩むことから京都府が解体廃棄処分を決していたところ、門主が文化財として保存し後世に伝えるべきと発意され、4年11ヶ月を要して交渉し、移築再建が現実のものになったものである。

    更に、その青龍殿内陣の収蔵庫には「国宝青不動(不動明王二童子像)」が安置される。

    高野山明王院の赤不動、三井寺の黄不動、青蓮院の青不動が日本三不動画といわれ、平安時代仏画の最高傑作で、密教の仏として最上位にあるのが青不動だという。後の不動明王の手本となった画で、秘仏として護られ、御所での祈祷の際にのみ祀られていたものであると聞く。
    青蓮院開創以来初のご開帳が平成21年秋に行われ、千年の時代を経て人の前に祀られた青不動像は、翌年4月より3年をかけて保存損傷修理されていた。

    その修理には、薄美濃紙にて肌裏を打ち折れ伏せを施し、三栖紙で増裏打ち、美栖紙で中裏打ち、宇陀紙にて総裏打ちが行われ、本紙料絹の分析データを元に電子線人工劣化絹を用い補絹を施し、2回の補彩が行われた。
    汚れを除去し、彩色表現に色むらがあるかのように見えていた部分の原因が明らかになり、色質感が整えられ、本紙料絹の自然劣化は生かされた。

    こうして、絹本の濃茶褐色の地色に、朱と丹で燃え盛り揺れ動く凄まじい炎、岩に座す青黒(しょうこく)の憤怒の相の不動明王が、縦203センチ、横149センチの絹本礼拝画として軸装仕立されたのである。
    その青不動像も、今か今かと安置される青龍殿の完成を待っている筈であろう。

    伝統的な技術と新しい技術の融合により移築再建された青龍殿は、中根金作作庭の再現庭園に座ると完成を見て、来る平成26年10月4日に落慶式が行われる。

    その日の13時、青龍殿外殿大舞台の中央に大護摩壇を設え、近畿三十六不動尊霊場の代表僧侶一同に出仕、採燈護摩を厳修し、その煙や燃え上がる炎を、遠く市内より東山将軍塚に見えるほどに焚きあげたいと、穏やかに門主は話された。

    その原点は、青不動の聖地として、仏教が世の中における人生のよりどころとなるよう発信し続けている場所に、将軍塚青龍殿をしてゆきたいと。
    行き詰まり現象が蔓延るわが国で、夢を持ち続け様々な逆境に打ち克てる力を養う道場たらんとされるのである。

    建築家増田千次郎氏の引率の元、完成予想図を頭に描きながら、将軍塚に佇む。

    平安京遷都以来の歴史的大事業となるであろう青龍殿建立。

    京都市街を一望に大きな安らぎを感じた。またもや将軍塚を訪れたいと誰もが思うに違いない。

    落慶式後には、青龍殿にて国宝青不動がご開帳される予定である。青蓮院よりシャトルバスが半時間毎に運行されるが、その時には、青蓮院宸殿で復元模写初公開の青不動にお参りし、そのあと徒歩で、完成された遊歩道を将軍塚まで歩いてみたい。

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