魯山人を京都で偲ぶ 1959年10月「魯山人書道芸術個展」が京都で開かれる。 その2ヶ月後、12月21日、北大路魯山人は76歳で他界した。 生前最後となるそのパンフレットには、「或る会合で、いよいよ小生も人生の終点に近づ […]

美味求心の生き方こそが芸術作品 不遇の幼少から、書家として認められ、また美食家としての感性は日本の会席料理の形式を根底から覆し、そのスタイルを日本一の文化サロンの場「星岡茶寮（ほしがおかさりょう）」で披露し、その料理人と […]

出生の秘密から北大路魯山人を名乗るまで 北大路魯山人は、明治16年京都府愛宕郡上加茂の地で、上賀茂神社の社家（しゃけ・社務に世襲で携わる家柄）である北大路家の次男として生まれ、房次郎と名づけられる。 母の不義の子であった […]

玄人裸足に制覇した美食家の傲慢 「魯山人は京都生まれの方だったんですね。」と、メールを貰った。 鎌倉生まれの美食家だと思われていたようだ。意外に多い錯覚かも知れない。 すぐさま、「北大路の姓がついているから京都人です。」 […]

秋祭りたけなわ 秋祭り酣（たけなわ）の10月の日々が始まっている。 北野天満宮の野菜や雑穀で装われた「ずいき神輿」（1日〜5日）や粟田神社（7日〜8日）は祇園祭山鉾の原型といわれる剣鉾巡行などをはじめとして、毎日のように […]

逆輸入文化でないと真価がわからない京都人 聞けば「倖田来未」は京都に縁のあるお嬢さんだという。 京育ちで、京都精華女子高校在学中にデビューを果たし、卒業後2005年レコード大賞受賞、2006年レコード大賞歌唱賞を受賞し、 […]

器は料理の着物で柄選びも大変だ 「祇園祭」に因んだ器も、蝉の泣き声がしだす頃には片付け、「大文字」に因んだものに取り替えられている。この時期の会食を京都の料亭で持つときの楽しみである。 季節毎に涼しげな器などに取り替える […]

ちまきに付いた札の威力とは 台風一過の雨混じりの宵山で授かった八坂神社の「厄除けちまき」を持ち帰り、玄関口に吊るしていたものと取り替えた。来年の祇園祭まで、我が家の「厄除け」の1年間を担ってもらう願いを込めて吊るした。 […]

祇園祭　鴨川を神輿は渡り　山鉾は渡らず 祇園祭の10日といえば、鉾町での「鉾建て」と鴨川四条での「神輿洗いの神事」の日である。 「神輿洗い」とは、八坂神社本殿前で点火された大松明により、四条大橋までの四条通が祓い清められ […]