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    京に癒やされ

    御用達 お餅屋はん

    餅に餡を入れて 天下を取った菓子司たち

    普段に食べるお餅はお餅屋はんで買っても、鏡餅は自宅で搗いたものだ。
    石臼や木臼に跳ねる木槌の音が土間を伝い、下腹に響いてきたことを覚えている。

    餅つき機のお餅も悪くはないが、どうも腰がない。
    家で餅つきをしなくなった現在では、まさに「餅は餅屋」でということになる。
    鏡開きをする時にわかるが、お餅屋はんの鏡餅は、さすが餅屋と感じる。
    手触りに光沢がよく、ひび割れ、カビなども少ないのである。
    スーパーやコンビニ、量販店にあるお餅も結構美味しくなっているが、漂白剤や薬剤で美味しく見せていることが大方のようである。

    「お餅や赤飯は細工が利かんから、ええもち米を使うしかあらへん。そしたら自然とおいしゅうなる。それに見ればわかる。」とは菓子職人の弁である。

    その弁でも分かるように、京都は本物作りに拘る職人風土が根付いている町である。
    「お餅屋はん」で生業をはじめ、京菓子の老舗と名を轟かすところこそ、その物づくりの精神は、創業来変わらず一貫しているところなのである。
    名士の集う京都百味会の中から、「お餅屋はん」であった三店の京菓子司をご紹介したい。

    まずは、京都御所建礼門の東横に「道喜門」という門があるのをご存知だろうか。
    御ちまき司 川端道喜(左京区下鴨南野々神町)が、「お朝物」と呼ばれる”塩餡を包んだ餅”を、毎日毎日献上していた名残の門である。
    文亀三年(1503)武士をやめて餅屋となり、後に「道喜粽」を完成させた老舗である。

    そして、花街のおやつ代わりであった「餡入りの焼菓子」を、商品として初めて売り出し、茶人好みの風流な和菓子と仕立て上げたところである。
    生菓子しかなかった当時、中国伝来の月餅(げっぺい)と知らなかった市中では「つきもち」と呼んだという。その呼び名が現在も通称となっている。
    文化元年(1804)の創業の本家月餅家直正(中京区木屋町三条上ル)
    は”大名貸し”からの転身組であると聞く。

    どん尻は、毎月25日の「北野の天神さん」に今も出店している「長五郎餅」である。それは餡をくるんだ薄い餅皮の菓子であった。
    九州平定を終えた豊臣秀吉が、公家・大名・町人までをも動員し催した「北野大茶湯(1587年10月1日)」。この時、長五郎が献上した餅を、大層気にいった秀吉は「長五郎餅」との命名をなしたと伝わる。
    そして後に、この「長五郎餅」は”宮中御用達”となる。
    誘われて門前茶屋を出店した河内屋長五郎から数えて、当代二十一代目は「羽二重餅長五郎餅本舗」として、上京区一条七本松にて和菓子屋を商っている。

     
    ここで気づくことは、京は種々の人々を受け入れ育んできた都であり、老舗と呼ばしめる伝統を作り出させてくれる町であるということだ。
    出自や家系図を重視し、閉鎖的で、イケズな京都などと、よく言われることが勘違いであることを示している。
    本物を創りあげることに、開放的な町である風土は今も変わらないのである。
    これをして“京らしい”と言うべきである。

    創りあげるまでの辛苦は当然のつきもので、その間にやすやすと相手にはしてくれないし、援助の手は期待出来ない厳しさのある町であることは確かである。
    しかし、それを超えられた者には、天の声が降りてくる町でもあることも確かである。

    御ちまき司 川端道喜
    http://www.kyoto-np.co.jp/kp/rensai/wagashi/w-16.html

    本家月餅家直正
    http://www.digistyle-kyoto.com/hyakumikai/hyakumi_70.htm

    羽二重餅長五郎餅本舗
    http://www.chogoromochi.co.jp/

    お朝物, 北野大茶湯, 川端道喜, 月餅, 本家月餅家直正, 羽二重餅長五郎餅本舗, 豊臣秀吉, 道喜粽, 長五郎餅80336 : 041116

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