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    京に癒やされ

    御霊祭

    京都の五月は葵祭で半月が過ぎてゆく。

    その間も、藤森神社の藤森祭に伏見稲荷の還幸祭、松尾大社の松尾祭に今宮神社の今宮祭、八大神社例祭などなど各所で祭りが目白押しである。

    更に半月過ぎても、ひと息つく暇もなくまだまだ祭礼はある。

    三船祭・嵯峨祭・下御霊祭・上御霊祭などが済まない事には春祭は終えられないのである。自ずと入梅はまだ先である。

    祭り好きの知り合いの與丁は、背広姿がお似合いの肩が、週毎の神輿担ぎの奉仕で毎年この月は少々ぎこちない様子である。

    毎年5月1日の上御霊祭神幸祭(社頭の儀)に始まり、5月18日には還幸祭(神輿渡御の儀)がある。

    葵祭が貴族の祭とするなら、御霊祭や今宮祭などは庶民の祭で、町衆の熱い心意気を肌で感じることができる。ここには団体バスで見学にやってくる観光客の姿はない。

    上御霊神社を知らない方もあるかもしれないが、「応仁の乱勃発地」といえば思い当るかも知れない。
    東陣の置かれた往時は御霊の杜と呼ばれたところである。

    地下鉄烏丸線鞍馬口駅を下車し上御霊前通烏丸を東に2分にある。参道や境内は祭りの露店が所狭しと立ち並び、烏丸通にも熱気が漂ってくる。

    御霊(ごりょう)さんの名で親しみのあるこの神社の正式名は「御霊神社」である。上御霊さんとも呼ぶが、それは寺町丸太町下るの「下御霊神社」と呼び分けるときに使う。

    神社の周辺は閑静な住宅地で、東には鴨川にかかる出雲路橋、南には相国寺、京都御所等、名所旧跡が多い地域である。

    御霊神社は、延暦13年(794年)桓武天皇の勅願により平安京の守護として、長岡京で犠牲となった桓武天皇の皇弟早良親王(崇道天皇)の霊を上出雲寺の境内地に祀られたのが起こりで、その後、平安時代貞観5年(863年)に神泉苑で催された御霊会に端を発し、六所の神座を設け、更に八所に合祀し御霊信仰の代表的神社として崇敬された。

    明治期には五柱が合祀され、現在では、崇道天皇(早良親王)、井上内親王、他戸親王、藤原吉子、橘逸勢、文屋宮田麿、吉備真備、火雷神(菅原道真ともいわれている)、小倉實起、小倉公連、典侍局、小倉季伴、菅原和子の十三柱の神霊が祀られている。

    そもそも原始の時代から世界に共通して、人が死ぬと魂が霊として肉体を離れるという考え方があり、その霊が、人々に様々な「祟り(たたり)」を及ぼすとも考えられていた。

    日本では、政治的に失脚した者や、戦乱での敗北者などの霊は、その相手や敵に災いをもたらすという怨み(うらみ)となり、その怨霊を神として祀れば「御霊」となり、鎮護の神として平穏を授けられるという考え方が、平安期を通して起こり信仰された。

    その鎮護の儀式として宮中、市中で行われたのが御霊会(ごりょうえ)であり、御霊祭である。

    西から参詣すると、石碑と並ぶ明神鳥居の先に勇壮な楼門が建ち、舞殿、拝殿、本殿と東西に一直線に並び、御所の方角にも南の楼門が開いている。

    本殿は享保18年に下賜された賢所御殿の遺構が復原されたものであるとされ、御所の禁裏産土神であり守護神として皇室の尊信も深く、神與・牛車等皇室の御寄進の多数の品々を蔵すると聞く。

    還幸祭で渡御している牛車は後陽成天皇から、南之御座(小山郷)に当たる鳳輦(ほうれん/神輿の原型)は後陽成天皇、北之御座(今出川口)に当たる鳳輦は後水尾天皇より寄進されたものと社伝にあるという。

    祭礼の間(5/1〜5/18)に参詣すると、これらの品が舞殿で間近に見られる訳である。

    また、前日か当日に氏子町のあちこちで行われている「当家(とうや)飾り」を見て回るのも良い。実に興味深い剣鉾と飾り品に出合え、まるで町の博物館巡りのようである。

    鉾先は薄い金属板からなり,神額には神社名や祭神名,紀年銘が記され,錺(かざり)には精巧な動植物や紋章などの金工の意匠が凝らされ,一条の吹散(ふきちり)には、染織技術の粋が見られる。

    平成20年に復活された柏鉾の当家飾りが今年も同志社大学の「でまち家(寺町今出川下る)」に飾られる。

    他にも、幸神社集会所の矢的(やまと)鉾、出町橋西詰袂の妙音堂の波太刀(なみたち)鉾、龍鉾(今出川町)、蓬莱鉾(武者小路町)、枝菊鉾(玄蕃町)、鯱鉾(鞍馬口町)、菊鉾(室町頭町)、亀鉾(新御霊口町)、紅葉鉾(徳大寺殿町)、宝鉾(継光院町)、鷹羽鉾(上木下町)、牡丹鉾(上柳原町)の13基が各氏子町で守られ、飾られている。

    平成20年は剣鉾が神輿渡御の先導として、荷鉾のほかに「剣差し」にての巡幸が復活。平成21年の巡幸では、140年ぶりに今出川御門から神輿三基が御所参内を復活させた。

    閉塞感に覆われた世に活気を与えてくれている息吹を、その時小生は感じた。

    御霊祭の18日、平安装束の氏子ら約500人に剣鉾、牛車、神輿などは、氏子町一帯を6時間近くかけて、祭礼の誇りと使命を噛み締め練り歩いているに違いない。

    今出川口の担ぎ手の掛け声は 「ホイト ホイットー」
    小山郷は 「よいさぁ よいさぁ」 
    末広会は 「えらいやっちゃ えらいやっちゃ」

    威勢の良い囃子言葉に元気を貰い、夕闇の家路に着くのは心地よい。

    先述の剣鉾は悪霊を鎮める祭具であるが、剣鉾の鈴(りん)に鎮めを祈りご利益を得るしか、百年に一度の大不況を吹き飛ばす突破口はないのかもしれない。

    御霊祭に肖り、御霊神社の神威を賜れば、怨霊は御霊となり、社会を変動させる原動力になることを歴史は教えている。

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