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    京に癒やされ

    祇園祭 清々講社

    町衆が和御霊が合体するとき悪霊が退散する

    祇園祭神幸祭や還幸祭の神輿の賑わいをご覧になられているだろうか。
    山鉾巡行の辻まわしを祇園祭のハイライトと呼ぶなら、石段下や御旅所での揃い踏みの神輿振りは祇園祭のクライマックスと呼ぶに相応しい。

    静の山鉾、動の神輿といわれるが、祇園祭の真髄は神輿であって、山鉾巡行は元来付け祭であった。その付け祭が観光へのプロモーションの結果主体化し、マスメディアの偏向的な報道により、山鉾が祇園祭そのもののように誤解を招いている。

    京都の祭礼において、神輿の行く手を剣鉾が祓い清め、そこへ神輿が巡幸するのは祭事の常套で、切り離してあることはなく一体のものである。
    その剣鉾が巨大化し絢爛豪華になったものが山鉾であるから、山鉾は神輿の露払いなのである。そして、氏子町衆の神輿渡御への最大の歓待供応の一つである意味を持っている。
    つまり、山鉾を見て神輿を知らぬことは、前座を鑑賞して語り、真打を知らず祇園祭りを語るに等しい。

    平安時代の貞観11年(869年)、京で疫病が流行した際、神泉苑に66本の鉾を立て、祇園の神を迎えて災厄消除を祈った祇園御霊会をルーツとする祇園祭。
    その御霊会の原点は、現在の7月24日(旧暦6月14日)の後祭(還幸祭)なのである。
    町衆の鉾による露払いが巡行し、神輿が氏子町を練り歩き、あらゆる災厄を神輿に積み込み祓っていく重要祭事だったのである。

    1100年を超える歳月の中、祇園祭にも浮沈や変遷の歴史はあった。
    しかし、消滅することなく継承されてきたのは町衆の愛着と努力であったに違いない。時代が変わり人が変わっても、伝統は、新たな知恵と工夫を道連れにして脈々と引き継がれてきたのである。
    中でも、八坂神社の氏子組織の結束と奉仕活動が、いつの世もそれを支えていたようだ。

    例えば、豊臣秀吉が定めたという寄町制度がある。
    鉾町の山鉾巡行を維持するため、鉾を保有する鉾町を補助する数ヶ町を定め、人力と財力を援助する義務を課したという。
    祭の執行には最適で優れた制度であったところ、明治5年寄町制度が廃止となり、鉾町は経済的危機に見舞われ、鶏鉾や月鉾は質入、譲渡される事態に陥ったという。

    その時、この危機を脱する為立ち上げられたのが、募金組織となる清々講社であった。
    清々講社は氏子を駆け回り浄財を募り、没落した山鉾町の負債を救済し、この二つの鉾を守ったと聞き及ぶ。

    清々講社とは、八坂神社の氏子区域全域に亘る旧25学区からなる京都特有の町衆組織である。
    その町衆組織清々講社の一つに「宮本組講社」がある。八坂神社のお膝元である弥榮学区の住民、店主や地主で構成されている。
    他学区に比較して歴史の古い講社で、平安時代より神社周辺に住んだ人たちの地域で、熱心に神社に奉仕してい由縁と誇りから、「お宮の本にある宮本組」と称され、清々講社のなかでもその重要な役割を担う筆頭の講社である。
    神社に奉納されている石灯籠や建造物などを注意して見てもらうとよい。これらの講社の名を目にするはずだ。

    これらの講社があるからこそ、祇園祭は年々歳々に執り行えているのである。
    一ヶ月間に及ぶ祇園祭に奉仕する団体の数は多い。
    山鉾巡行は各鉾町と祇園祭山鉾連合会が担い、神輿渡御は三若、四若、錦の各神輿会が担い、花笠巡行は、祗園万灯会、祗園太鼓研究会、子鷺舞、祗園田楽保存会、先斗町・祗園東・祗園甲部・宮川町の各お茶屋組合・久世六斎保存会・京都織物卸商業組合などが担っている。
    その他の奉納行事もあるが、それらの全執行調整と総括を行っているのが清々講社なのである。
    いわば、祇園祭のプロデューサーと言えるだろう。

    例えば、山鉾巡行の籤取り式には、八坂神社宮司と並び清々講社幹事長が壇上に座っている。
    あるいは、神輿洗い、お迎え提灯、神幸祭、還幸祭、鉾建て、曳き初め、山鉾巡行、花笠巡行などの道路使用許可は、清々講社の名で申請が行われていると聞く。
    勿論、補助金や協賛金などの募金活動、予算配分は主体事業である。

    では宮本組講社はどうだろうか。
    神輿洗いの日、「道調べ」の大松明や中御座を担ぐのは四若神輿会であるが、派手な一面に目を奪われていて、それらを先導し、仕切っている宮本組の提灯にお気づきでないのでは。また、神輿を洗う神水を汲み上げる神事を見落されてはいないだろうか。

    紋付き袴姿の宮本組講員は、仲源寺より四条大橋に建つ斎竹(いみたけ)に向かい、羽織を脱ぎ、綱のつけられた桶で鴨川の水を汲み上げ、神官と「神用水清祓式」を執り行っている。
    それは、鴨の水の神様をまず神輿に迎え、八坂さんへ奉じることが祇園祭の神事の始まりであるという象徴的で、一番厳粛な神事だからである。

    更に、神幸祭、還幸祭の神輿渡御の前に、先行先導する行列をご存じだろうか。
    神幸祭なら、石段下で三基の神輿が揃い踏みで「差し回し」を行ない、楼門前は歓声に涌いている。その直前である。南門から出発し石段下から四条通を御旅所へ向かう行列がある。「神宝奉持列」の幟が掲げられている。

    朱の差掛け傘に狩衣を着て白い手袋、紫の袱紗(ふくさ)で御神宝を奉持しているのは、まさしく「宮本組講社」の講員らである。

    平安時代以前の神様の行列は、御神体と神様が身に着ける御神宝と御装束は一緒に巡幸したという。その古式を今に残しているのが祇園祭である。

    「神宝奉持列」の先頭は「勅板」で、天延二年(974年)、神輿が鴨川を渡り平安京を渡御するように命じた円融天皇の勅令が書かれていると伝わる。
    続く御神宝は、矛、楯、弓、矢、剣、琴など武具や楽器であった。

    後尾に騎乗の稚児が見えた。綾戸国中神社の久世駒形稚児である。
    素盞嗚尊(スサノオノミコト)の荒御霊を胸に、後続する中御座神輿の素盞嗚尊の和御霊と合体するのである。

    四条御旅所に神輿とともに駐輿(ちゅうれん)安置され、還幸祭で八坂神社へおかえりになるまで、御神宝を持つことを許されているのは、古来より宮本組だけなのである。

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