• CF!歩み
  • 記事検索
  • aboutus
    京都cf!
    • イベントカレンダー
      • イルミネーション
      • 今日あすのイベント
    • ニュースな街ネタ
      • アートイベント
      • グルメイベント
      • ランチ
      • 京菓子・スイーツ
      • 京料理
      • イベント・催事
      • ビジネスニュース
      • 花暦花便り
      • エンタメ
      • ショップ
      • スポーツ
      • 近場でおでかけ
      • 町角のネタ
    • CF的グルメ
      • 京都ラーメン学
      • ラーメン・つけ麺
      • そば・うどん
      • カフェ・コーヒー
      • パン・サンドイッチ
      • 洋食・欧風料理
      • スペイン料理
      • イタリア料理
      • フランス料理
      • ベトナム料理
      • 中華料理
      • 和食
      • 定食・食堂
      • 居酒屋・ダイニングバー
    • 京都人・コラム
      • 五所光一郎:コラム京に癒やされ
      • 五所ブログ:烏丸かわら版
      • 谷口年史:京都ミステリー紀行
      • 木村英輝
      • 高見重光
      • 東郷一重
      • 番外インタビュ
    • 音街京都
      • 京都のライブハウス
      • ClubScene
      • Mojo West Chronicle
      • Mojo History
      • 京都系アーティスト
      • 京都系新人
    • 祭・季節
      • 梅名所 京都
      • 節分祭
      • さくら名所・名木
      • 葵祭
      • 祇園祭
      • 時代祭
      • 洛中洛外観月ポイント
      • 紅葉の特別拝観
      • イルミネーション

    京に癒やされ

    葵祭の前儀 賀茂競馬会

    葵祭 路頭の儀 京都御所
    舞装束の乗尻(騎馬隊)が葵祭を先導する
    葵祭 路頭の儀 京都御所
    「素襖(すほう)」が続き、第一列の検非違使(けびいし)
    葵祭 路頭の儀 京都御所
    山城使(やましろづかい)
    葵祭 路頭の儀 加茂街道
    朱色の打毬楽(たぎゅうらく)装束の乗尻
    葵祭 路頭の儀 京都御所
    御所を出発する行列の先頭である
    葵祭 賀茂競馬会  上賀茂神社
    勝負の楓(もみじ)
    葵祭 賀茂競馬  上賀茂神社
    馬場殿
    葵祭 路頭の儀 加茂街道 路頭の儀
    下鴨神社をあとに上賀茂神社へ先導する乗尻
    葵祭 路頭の儀 京都御所
    勅使代
    葵祭  路頭の儀
    藤の花を揺るがせ近衛使の牛車が加茂街道をゆく
    葵祭 足汰式  上賀茂神社
    5/1足汰式での疾走で5日の競馬の番立てが決まる
    葵祭 賀茂競馬会  上賀茂神社
    二の鳥居前で左方朱色の打毬楽(たぎゅうらく)装束の乗尻と神官
    葵祭 賀茂競馬会  上賀茂神社
    左方の念人幄舎(あくしゃ)
    葵祭 賀茂競馬  上賀茂神社
    左方後見が高見台に立ち判定し、念人と扶持は念人幄(かいかあく)で審判する
    葵祭 賀茂競馬会  上賀茂神社
    この房は地位の証である「倭文庄(しとりのしょう)」
    葵祭 賀茂競馬会  上賀茂神社
    走り終えた左方乗尻が座す馬場殿
    葵祭 路頭の儀 上賀茂神社
    乗尻は馬を降り一の鳥居より先導する
    葵祭 賀茂競馬会  上賀茂神社
    鞭打ちの桜
    葵祭 賀茂競馬会  上賀茂神社
    馬出しの桜
    葵祭
    葵祭 賀茂競馬会 上賀茂神社
    葉桜の御所桜
    葵祭 賀茂競馬会  上賀茂神社
    設えた「埒(らち)」は競べ馬の日を待つ
    葵祭 上賀茂神社
    皐月の社務所の飾り調度品。
    葵祭 賀茂競馬会  上賀茂神社
    「埒」の設えができた頃は御所桜の花見の季節
    葵祭 路頭の儀 上賀茂神社
    到着した近衛使代が二の鳥居を入る
    葵祭 上賀茂神社
    社紋になる双葉葵
    葵祭 足汰式  上賀茂神社
    浄衣での騎馬は足汰式であることがわかる
    葵祭 賀茂競馬会  上賀茂神社
    「見送りの桐」にでも登らなければ見えない人だかりである
    葵祭 歩射神事 下鴨神社 
    弓矢で放ち路頭の儀の行列路の通行の安全を祈念し祓われる神事である
    葵祭 賀茂競馬会  上賀茂神社
    葵祭 賀茂競馬 上賀茂神社
    葵祭 賀茂競馬会  上賀茂神社
    急には止まれない。勝負の桜を過ぎても疾走しつづける。
    葵祭 賀茂競馬会  上賀茂神社
    右方念人(かいか)と蓬色(よもぎいろ)の狛鉾(こまぼこ)装束の乗尻
    葵祭 賀茂競馬会  上賀茂神社
    二頭立ての競馳(きょうち)
    葵祭 賀茂競馬会 アメリカ・クリーヴランド美術館蔵
    賀茂競馬図屏風六曲一双 江戸時代 (17世紀)
    葵祭 賀茂競馬会  上賀茂神社
    一馬身以上に広がっているので左方の勝利となる
    葵祭 賀茂競馬会  上賀茂神社
    ここで前に出て首を出すと、出走の合図とか
    葵祭 賀茂競馬会  上賀茂神社
    まさか見物の高台の櫓ではあるまい、左方の後見である。
    葵祭 賀茂競馬会  上賀茂神社
    美作倭文庄(みまさかしどりのしょう)は一瞬に駆け抜けた
    葵祭 賀茂競馬会  上賀茂神社
    勝敗が決まっていても、鼓舞する声に駈け走る「金津庄(かねづのしょう」)
    葵祭 賀茂競馬会  上賀茂神社
    古式に則った設えと役割は継承されている
    葵祭 賀茂競馬会  上賀茂神社
    二の鳥居を経て、禄白絹を賜り、頓宮へ報告に
    葵祭 賀茂競馬会  上賀茂神社
    鞭を打ち、「オッー」と声高に、突き進む右方の乗尻
    葵祭 賀茂競馬  上賀茂神社
    競べ馬の設え、矢来中の右側が頓宮 左側が神職の幄舎
    葵祭 賀茂競馬会  上賀茂神社
    先の馬場元をスタートして約400m、手前馬場末がゴール
    葵祭 賀茂競馬  上賀茂神社
    競馬に勝利し、禄絹と菖蒲を賜り、馬場元に戻る左方の乗尻

    競べ馬、ことしは東方が勝ってほしい

    京都三大祭のひとつで最も歴史のある祭が葵祭であることは誰もが知る。
    その葵祭の路頭の儀、所謂王朝絵巻といわれる行列の本列、つまり主人公は斎王列ではなく勅使列であるというと、何人かが首を傾げる。

    その勅使列を先導する先頭集団は「乗尻」と呼ばれ、近衛府の武官が着けていた舞楽衣装に身を包んだ騎馬隊に始まると言うと、京都でも知る者が半分に満たない。

    その「乗尻」は、5月5日の上賀茂神社での神事「賀茂競馬会(かもくらべうまえ)」で、競っていた人だと気づく人はその三割にも満たなくなる。

    騎馬隊である「乗尻」のあとに、行列の先払いを行う江戸幕府派遣の警備役「素襖(すほう)」が続き、第一列の、検非違使(けびいし)に山城使(やましろづかい)など巡行の警護にあたる者たちとなり、継ごう四列で勅使列は構成され、主役の勅使近衛使は第三列を行く。

    路頭の儀の起源は、凶作の原因を封じ、民に安泰な暮らしをもたらした賀茂社の祭礼に、天皇の祝詞を読み上げお供え(御幣物)を奉納するために、勅使が御所から賀茂社へ行列する神事なのである。

    決して雅な装いの仮装行列などではないのだ。

    さて、その乗尻が主役を務める葵祭の神事をご覧になられたことはあるだろうか。
    黄金週間最中の菖蒲の節句の5日正午過ぎに、上賀茂神社へ行かれると良い。
    賀茂競馬会と文字の示すとおり、早馬の速さを競う勇壮な神事を見ることができる。正に天下の壮観であり、京都市登録無形民俗文化財に登録されている。

    彼の吉田兼好は徒然草第四十一段でその光景に触れている。

    「五月五日、上賀茂神社で競べ馬を見た時、乗っていた車の前に庶民どもが群がっており、競べ馬が見えなかった。仕方がないので、それぞれ車からおりて馬場の埒(らち)に近づいてみた。けれども、そこは黒山の人だかりで人々をかき分けて中に入って行けそうになかった。
    そんなときに、向こうにあるセンダンの木に坊さんが登り、枝に座って競べ馬を見ている。後略」と。(意訳)

    境内にあって、高いところから駆ける人馬を見ようとする気持に誰もが同感できる。今はそのような雑木は見つからないので登ることもできず、常識を忘れて人垣をかき分け、埒(らち)の前に陣取りたい思いになる筈だ。

    埒とは、馬場と観客を仕切る境界の囲いのことで、杭と青竹で組まれた馬場の柵である。
    余談になるが、「埒か明く」とか「埒が明かない」という言い回しが現在も使われている。この「埒」が「かたがつく」などの進展の意味で使われるようになったのは、賀茂競馬で、埒があるままだと15日の葵祭(賀茂祭)ができないことから、「埒が明かない」と使われるようになったと言われている。

    興味が涌いてくれば絵図に尋ねるとよい。「賀茂社競馬図屏風 (横山華山筆)」や「京洛風俗図屏風賀茂競馬図 (藤原陽蘭筆)」などで数多く描かれている。
    その写実に、賀茂競馬会が古式さながらに執り行われていることがよく分り、見物の楽しみが何倍増にもなることを請負える。

    上賀茂神社に到着し、一の鳥居から二の鳥居への境内参道をゆっくりと歩く。

    競べ馬を見物するための目印となる左手の四本の木々を押さえておきたい。
    順に「馬出しの桜」「見返りの桐」「鞭打ちの桜」「勝負の楓(もみじ)」と、札が立っているので誰にも分るばかりか、馬場にはそれ以外の木々は生垣以外見当たらない。
    この時季に設らえた埒を除けば、一年中いつ訪れてもこの光景は変わらず、葵祭とその賀茂競馬会のために存在している参道広場といって憚らない。

    右手には斎王桜、御所桜が新緑の葉桜を見せて迎えている。
    左手の竹垣で囲われたところや、右に木組みされた設えを目にすると、往時の空気が漂い、狩衣姿の番所役や儀式を見守る馬場殿の所司代、後見などの装いに合うと、和装の時代衣装で見物したいと思ってしまうだろう。

    二の鳥居に近づくと、式次第に従い、勧盃、日形乗、月形乗、修祓、奉幣の儀を相済ませた乗尻の一団の姿が見えた。

    まずは、県主であろう黒色束帯の長と朱色の打毬楽(たぎゅうらく)装束の乗尻が、神官に見送られ馬場に入り、その後、緋色束帯の長に蓬色(よもぎいろ)の狛鉾(こまぼこ)装束の乗尻が、同様に馬場に入った。

    馬場では順次馬を馴らすべく、馬場末から馬場元へと九折南下(きゅうせつなんげ)という足ぞろえでの乗馬となる。
    古くは野生馬を用いたため、真っ直ぐ歩かせると走り出す習性があることから生まれた調教であるが、そうして、「三遅」「巴」「小振」等と称する馬の気質を、乗尻が素早く掴む馬術が儀式化されているそうだ。
    その古式の調教を「賀茂悪馬流」というから、相当に荒ぶる野生の馬だったのだろう。

    馬体を揺さぶり、鼻息荒く跳ね暴れる馬がいた。
    急に立ち止まり微塵とも動かずの構えを見せる馬もいた。
    やがて走らされるのを知った馬が、乗尻との駆け引きを仕掛けているように小生には見える。人馬一体となる前の鬩(せめ)ぎあいなのだろうか。

    乗尻は賀茂県主一族が勤めるのが習わしで、出走する馬は上賀茂代々の全国二十の荘園から出されていた歴史があり、現在も馬の名前にはその各荘園名がつけられていると聞く。

    どうやら出走である。
    最初は出走馬が一頭立てで駆け抜ける。
    鞭を振り手綱をさばく乗尻を追うが、一瞬にして目の前を通り過ぎた。次々とアッという間に走り去り、駆け抜けた重く低い地響きが、しばらく体から抜けずに残っていてる。

    あとで写真を見ると、最初に走り抜けた馬一頭だけは、着けられている馬具の装いが違っていた。胸当てから尻に到るまでたわわな房なのである。
    聞いてみると、美作倭文庄(みまさかしどりのしょう)の馬で、荘園中第一番の格の馬である証で、三位の位の者が使うものであった。

    いよいよ二頭立ての競馳(きょうち)だ。

    勝負は、早くゴールに入った方が必ず勝ちではない。
    出走する時すでに、約一馬身の差をつけて出走させられる。
    砂時計もセンサーもない時代の知恵は、「馬出しの桜」から「勝負の楓」までの間に、出走時の馬身差がどれだけ広がったか、狭まったかで勝敗を決していたのである。

    その馬身差を見極めるのに見張り台のような櫓が組まれていた。参道右手の馬場殿と御所桜の真ん中辺りである。
    判定役が赤扇を挙げると左方(朱色の衣装)の勝ち、青扇を挙げると右方(蓬色の衣装)の勝ちとされている。

    走り終わった組は、二の鳥居前を経て馬場殿まで進み出て、手綱を上げ報告をする。
    勝った乗尻は禄絹を鞭で受け取り、それを頭上で2回まわし、勝ち馬には菖蒲がつけられていた。
    左方右方に別れ、二頭ずつ十番二十頭の勝負の末、赤扇の左方の勝ち数が多い年は豊作と占っていたようだ。今は、一組二頭立て十二頭で六番の勝負を競っている。

    競べ馬は、平安中期・堀河天皇の寛治七年(1093年)に、宮中武徳殿の儀式を移して上賀茂神社に奉納されて以来、九百年以上今日まで続いている。
    奉納された由縁は、内裏の女官達が菖蒲の根の長短を競う皐月の遊びに興じていたところ、賀茂社の菖蒲の根が長く、いつも勝利を射止めたため、その御礼として「競馬」を奉納したのが始まりと伝える。

    その由来に因み、同日早朝より頓宮遷御(とんぐうせんぎょ)、菖蒲根合わせの儀のあと、本殿祭が執り行われている。

    これに先立ち5月1日には、5日の競馬に出場する馬足の優劣を定める足汰式(あしぞろえしき)が競馬会同様に行われ、5日の競馳の番立て組み合わせを決める習わしである。

    観光行事化した葵祭で物足りなくなってきた人には、深いい意外な京都に触れる絶好の機会であるとお奨めしている。

    京洛風俗図屏風
    http://www.kokugakuintochigi.ac.jp/sankokan/collection/2rekishi/item4_popup.html
    上賀茂神社
    http://www.kamigamojinja.jp/

    かもくらべうまえ, きょうち, とんぐうせんぎょ, 上賀茂神社, 下鴨神社, 乗尻, 京都三大祭, 勅使列, 勝負の楓, 吉田兼好, 斎王列, 競馳, 見返りの桐, 賀茂悪馬流, 賀茂社競馬図屏風, 賀茂競馬会, 路頭の儀, 鞭打ちの桜, 頓宮遷御, 馬出しの桜80689 : 110510

    Related Posts

    京に癒やされ /

    狸谷不動院 千日詣り火渡り祭

    京に癒やされ /

    どこで愛でるか花菖蒲 その2

    京に癒やされ /

    どこで愛でるか花菖蒲 その1

    菖蒲の節句とちまき

    京に癒やされ /

    菖蒲の節句とちまき

    京に癒やされ /

    菖蒲の節句発祥の地 藤森神社

    ‹ 醍醐寺 枝垂桜を歩く 伽藍編 › 御霊さんで一初を 大田ノ沢で杜若

    記事分類

    • ニュースな街ネタ (5,159)
    • 紅葉 (66)
    • イルミネーション (92)
    • 伝統文化・歳時 (685)
    • 京都さくら散策 (230)
    • 祇園祭 (53)
    • 観梅 (34)
    • CF的、京都グルメ (483)
    • 京都ラーメン学 (24)
    • コラム (1,296)
    • 京都サブカル小論 (8)
    • NAKED Eyes (4)
    • REAL FACE (35)

    タグ

    MIHO MUSEUM さくら名木古木 アサヒビール大山崎山荘美術館 アンスティチュ・フランセ関西 ライトアップ 三室戸寺 上賀茂神社 下鴨神社 京都水族館 京都系 京野菜 伏見稲荷大社 八坂神社 北野天満宮 千本釈迦堂 城南宮 壬生寺 大覚寺 嵯峨釈迦堂 平安神宮 平清盛 新風館 日本酒 清水寺 無鄰菴 特別公開 知恩院 神幸祭 節分 紅葉 若冲 葵祭 観梅 豊臣秀吉 還幸祭

    Back to Top

    ClubFame & 京都CF! http://kyotocf.com