3日限り公開の釈迦涅槃図二幅
京都市東山区の東福寺と泉涌寺で、釈迦の亡くなる様子を描いた図の公開が昨日より始まった。
14、15、16日の3日間なので、是非お運びいただきたい。
こちらが東福寺の涅槃図である。
左下の方に「猫」がいると話にのぼる図である。
明兆の描いた大涅槃図には、必ず「猫」がいるという。
その図は法堂に掛けられている。五色の中である。普段非公開である。
天井を見上げれば、龍の図(蒼龍(そうりゅう)図)が一面に広がり睨んでいる。
バター風味の現代風で、ピーナッツ、黒豆まで入っている。
製造者は他府県の菓子メーカーであった。
こちらが、泉枠寺の涅槃図である。
涅槃図は、釈迦の入滅を悼んで弟子や羅漢、動物が描かれている。
こちらの動物には「猫」はいない。
本法寺の長谷川等伯の涅槃図には猫もコリー犬もいる。
涅槃経に従い描かれるが、絵師によって表現が変わるのだ。
泉湧寺の大門を潜ると、坂を下って、最初が仏殿である。
ここに涅槃図が掛かっている。
「花供御(はなくご)」とは・・・、仏様へのお供物のことである。
こちらは醤油味で、煎られた黒豆が入っている。
地元京都は、今熊野の「つるき餅本舗」となっていた。
涅槃図を見比べて、作者の表現の違いを見つけ出していただきたい。
涅槃図への興味が、更に深まり、観賞の楽しみが倍増すること間違いない。
たとえば・・・・・
・釈迦の横たわっている回りの木の位置。(経本には、東西南北一双の沙羅双樹とある。)
・涅槃図右上の雲上のマヤ夫人の有無。
・生類の種類・猫の位置
などなどである。
他の涅槃図にも共通するが、釈迦が宝台に横たわるのは北向きに右を下にしている。
あるいは、沙羅双樹の本数は8本である。その木の一番低い枝に袋が掛かっている。
弟子や従者も必ず居る人は決まっている。
これらは経本に明確に記されているからであると聞く。
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