時代祭の前に粟田祭が見逃せない!
今週日曜日の夜は粟田祭の「れいけん祭」が見逃せない。
10日「神輿と剣鉾の巡行列」や「剣鉾の居祭り」もさることながら、
粟田神社を出発し知恩院黒門前瓜生石までの「夜渡り行列」と、
瓜生石前での「れいけん祭」を知らずして、
京の祭りは語れないといえる。
粟田口といえば京都の七口のひとつで、
旅人の守護神として信仰を集めたのが粟田神社である。
10月に執り行われる大祭は千年以上の歴史をもつ神事であり、
祇園祭の代役を担った室町時代の歴史も持つ。
夜渡り神事の行列には、十二灯や粟田大灯絽、神輿のナリカンが練り歩く。
行列順路の地図
10月9日10:00~ 出御祭り(おいでまつり)
18:00 夜渡り行列 出発
18:30頃 れいけん祭
22:00頃 氏子域巡行後粟田神社に戻る
行列が知恩院前黒門前に到着すると、門が開かれ僧職が厳かに石段を降りて来る。
新しく神霊を迎え入れる儀式「れいけん」が神職・僧職の合同で執り行われる。
そして、瓜生石の周りを、おのおのが神かがったように廻り出すのである。
コラム/ 粟田大燈呂 ねぶた祭の原点か
その瓜生石とは、牛頭天王が瓜生山に降臨し、後再びこの石に来現し、
一夜のうちに瓜が実り、その瓜の表面には「牛頭天王」の文字が記されていたと語り継がれている石である。
そして、この祇園の地に牛頭天王を祭る祇園感神院(876年祇園寺建立)が創建され、
牛頭天王の神霊を移すその瓜を納めた(860年)場所には祇園感神院新宮を設けた(876年)という。
その後明治時代になり、神仏分離令によりその祇園感神院が八坂神社と、
祇園感神院新宮が粟田神社と改称され、今日を迎えている。
10/9(日)~12(水)・15(土) 「粟田神社大祭」
粟田神社
京都市東山区粟田口鍛冶町1番地
075-551-3154
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