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    京都ミステリー紀行

    家尊人卑(その24)

    ~そもそも「家」とは何なのだろうか~

     もう遥か前のことだが、テレビで「日本人は家の制度に縛られていた」と言った人がいたが、本当にそうなのか。
     

     「家」を端的に現すのは名字だろうが、明治になるまで一般庶民に名字なんて無かったのである。帰属しようにも「〇〇家」というものが無かった。
     「家」が無いのにどうやってそれに縛られていたのか。
     勤めていた商家には確かに「家」はあったにしても、要するに今で言う「会社」だったわけだから、現代と同じように就労規則には従うのが当たり前ではないか。「家の制度に縛られていた」わけではないだろう。
     それどころか、もっと自由だったかもしれない。

     たとえば、現実に物を盗む人がいるから「物を盗んではいけません」という規則が出来る。現実に人を殺す人がいるから「人を殺してはいけません」という規則が出来る。つまり規則と現実は一致しない。一致すれば規則は不用になるから。

     ということは、本当に「家の制度に従え」という規則があれば、実体は規則で定めなければ誰も従っていなかったという事になるのではないかな。

     やれ「家の制度」だとか「ムラ社会」だとか言って悦に入る人は多分それらが「支配・服従」の関係だと仰りたいのだろう。
     しかし日本の階級間の関係というのはわりと双務的で、平安時代の貴族は自宅に広大な庭を持っていてそれを維持するために庶民は税金を払っていたが、その庭は災害が起きた時の広域避難場所になっていて、地震や台風が起きれば貴族たちは屋敷の庭を開放して被災者を受け入れ炊き出しをしていた。これは平安貴族の義務だった。
     これなら十分に持ちつ持たれつだろう。

     さて、江戸時代の町人は長屋に夫婦と子供で住んでいた。核家族である。賃貸マンションに家族で住んでいるのと変わりがない。結構自由で個人主義だった。
     農村部へ行けば少し違うが、自然相手に農業をしているのですからみんなで協力するのは当たり前。
     村で一番偉い人は庄屋、名主、肝煎りと、地域によって呼び名は変わるが要するに村長さん。この地位は多くが任期制でちゃんと選出のルールがあった。江戸時代後期になると庄屋を入れ札で、つまり選挙で選んだ地域もある。しかも庄屋やそれを補佐する組頭が地位を利用して不正を働かないように監査する役目の人もいた。
     「支配・服従のムラ社会」とは言えないのではないかな。

     要するに、昔の日本には個人主義もあれば集団主義もあった。混在していたわけである。結構どこの国でもそうだったのではないのか。個人主義のみを原則とする一神教のシステムというのがあるのなら、それこそ近代西洋の特殊な制度ではありませんかねえ。

     こうなると「家の制度」がなかったなら「家尊人卑」もなかったことになりそうだが、厄介なことに「無さそうで有る」のだな、これが。
     目に見えない「何か」がある。
     それはどのようなものか?

     ヨーロッパには今でも王様(女王)様いるが、昔はもっといた。滅ぼしたり滅ぼされたりで栄枯盛衰がある。まあ、それが当たり前だろう。
     天下を取りたければ先の王家を倒して取って代われば良い。これが常識。

     ところが日本ではそうはなっていない。

     戦国時代、天下を取りたければ皇室を倒して自分が天皇陛下になればよかったはずである。ところが倒さない。それどころか権力も財力も無い皇室から位や名前をもらって喜んでいる。
     ヨーロッパの、というか世界の常識では考えられないことである。アッサリ皇室を倒して「自分が一番偉い」と言えばいいのに。

     やっぱり「何か」があるのは確かなようだ。

     戦国時代は下克上の時代だったから、一番上にいる天皇陛下のそのまた上に行けば良いのに誰も行こうとしない。
     人によっては「権威があったから」と言うが、権威で軍事力は防げない。

     どうも「人」よりも偉い何かがあるように思えてくるのだ。

     戦国大名のサバイバルゲームを最後まで勝ち抜いたのが徳川家康だが、やっぱり皇室から将軍にしてもらっている。
     で、そのわりには禁中並公家諸法度を作ってしっかり規制しているのだ。
     敬ってない?

     そのあたりの家康の政策についてはまた来週。

    【言っておきたい古都がある・299】

     

    今さら人に聞けない!世界的伏見再訪問、再発見

    谷口氏ClubFameコラム300回を記念して、「伏見再発見」のミニツアーを企画しました。ご案内、乗船料、入場料3,000円以上の下記ツアーに無料ご招待で参加頂けます。

    コラム連載300回記念
    伏見再発見
    開催日時
    2018年9月29日(土)
    集 合
    午後1時30分 京阪電鉄「中書島」駅
    訪問地
    大倉記念館 十石舟乗船(三栖閘門など見学)長健寺など。
    解 散
    午後5時ごろ伏見大手筋商店街近辺。 近くに近鉄「桃山御陵前」駅、京阪「伏見桃山」駅があります。
    ミニツアー終了後、希望者の方と懇親会を行いたいと思います。
    定員
    10名
    ご同伴者1名可能です。
    参加応募
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    費用
    参加費、乗船料、入館料など無料
    ただし、親睦会費用は参加者負担。

    谷口年史

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    谷口 年史(たにぐち・としふみ)

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