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    京都ミステリー紀行

    歴史は勝ち組が作るもの

    ~士農工商は差別ではない~

    さてこの連載の250回目は古くて新しい話題、「歴史は勝ち組が作る」ということである。

     

    私が義務教育を受けていた頃は歴史で「士農工商」というのを習った。ところがこの言葉、いつの頃からか「差別語」に認定されたそうで、かなり前に新聞では使わなくなってしまった。
    近年の研究ではこれは「決して差別ではなく、単なる職業区分」というのも明らかになっているが、まだまだ教科書や常識を書き換えるほどの力にはなっていないようである。


    「士農工商」は身分差別ではない。

    何故これが分かるかというと、これが「身分」を表すなら重要なものが2つ抜けている。それは

    公家と僧侶。

    こんな大事なものを2つも抜かして身分社会はないだろう。
    どうして抜けているのか?

    われわれは学校の教科書で日本の伝統的な権力構造はお公家さんと武士であったと教わる。貴族と侍の二極構造と思わされるのだが、実際は「公家・武家・寺家」の三つ巴だったのである。「三権分立」だったのだな。
    今の歴史教育から寺院権力というのがスッポリと抜け落ちているのだ。このために歴史が分り難くなっている部分もある。

    そこで何故「士農工商」なのかというと、「農工商」は「士」と共にある。つまり民衆は士=武家の仲間なんだよ、ということ。民は貴族のものでもなく坊主のものでもない。武家政権の下にあり、その庇護を受けている。武家が治める体制の中で「士農工商」それぞれの役割がある、というのを教えた。決して身分差別ではない。

    日本の士農工商は緩やかに繋がっていて、商家の娘さんが旗本に嫁入りしたり、息子に家督を譲った旗本が町に隠居所を借りて住み、そこを手習い所にして町人の子供に読み書き算盤を教えていた、なんてのも珍しくない。士農工商の間に断絶はなかったのである。
    もちろん、建前としての身分の差はあったけれども、侍も町人もおなじ遊里に遊びに行き、あるいは同じ居酒屋で酒を飲んでいた。

    時代劇では悪者の侍が善良な町人を斬って「無礼討ちじゃ」なんて言って平然と立ち去ったりするが、本当に江戸時代にそんなことをしたら侍でも殺人罪(辻斬り)で捕まってしまう。そもそも「無礼討ち」というのは現代で言う「正当防衛」のことである。ちなみに「喧嘩両成敗」は「過剰防衛」のこと。
    なにはともあれ「無礼討ち」というのは評定所がそれを「無礼討ち」と認定して初めて「無礼討ち」になるのである。勝手に「無礼討ち宣言」などしてはいけないし、出来もしなかった。
    武士でも悪いことをしたら捕まるのはあたりまえ。

    時代劇に出てくる「伝馬町牢屋敷」というのは町人を入れる房と侍を入れる房に分かれていた。
    ドラマや映画で悪徳旗本が町方同心を「不浄役人」と罵る場面があったりするが、いくら旗本でも現行犯であれば警察(奉行所)に捕まります。ただし捕まえたあとの手続きが町人とは違う。

    これが何故また時代劇のようなフィクションに出で来る話が常識になったかというと、歴史は勝ち組が作るから。

    明治政府は徳川幕府を倒して出来た政権なので徳川時代の善いところは隠して、新政府のやる事は全部正しいと言う。
    大東亜戦争が日本の敗北で終れば戦前は全部悪かったことになる。
    こうして勝ち組=正義、負け組=悪、となるわけだが、ここから今度は負け組=実は正義、勝ち組=実は悪、という反転させた事実を「真実」と言い募る人も出てくるのだから、人間の世の中は面白い。
    そういう人たちは教科書で習う「勝ち組」の歴史を「間違い」だと言う。しかし、それもまた事実に反するだろう。

    勝ち組・負け組みというのはどちらか一方が正解で他方が間違いというのではない。それぞれにそれぞれの言い分があるということ。どちらが正しいかではなく、どちらを支持するかである。判断は主観で良いのである。ただ、その判断の基準になる史料は虚心坦懐、自説に都合の悪い事実でも押さえておかねばならない。

    【言っておきたい古都がある・250】

     

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