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    京都ミステリー紀行

    暦は当たる。その秘密(完結編)

    ~「盛運」の終焉~

     さあ、暦の運勢は当たるのかについて長々とその検証結果をご報告してきたわけだが、いよいよフィナーレである。

     

     京都のあるお寺の暦によると昨年1年間の私の運勢は「盛運」であった。そこで1年間にどのような「いい事」があるかを年間通して記録をとり続け、もちろん「よくない事」も記録して、暦の的中率を確かめてみようという意図で始めた実験である。自分自身が被験者であるが、これも一種の人体実験かもしれない。
     そして今までこの連載を読んで来て下さった方には明かなように、暦の運勢というのは「概ね当たる」わけである。この「概ね」というのが渋いというか、微妙なとこになる。
     昨年12月の私の月運は「退運」であった。つまり1年を通しての「盛運」もいよいよ萎むということ。しかし12月より前にかなり萎んできていたというのは前回までに記した通り。

     で、年の締め括り、私の運気のご託宣は

    「予想通りには進み難いが、無理に反発して波風を立てずに時期を待つのが良い。常道を励めば憂いもなく、それなりの成果はありそう」

    という何処からも後ろ指を差されることのない、惚れ惚れするような一般論であった。それじゃあ私はどのようにして年末を迎えたのであろうか。

    12月4日。夜。夕食の後片付けをしていると、うっかり手を滑らせて小鉢を落として割った。それはそれで仕方ないのだが、しばらくしてその破片の1つが数メートル離れた仏壇の中に入っているのを発見。驚愕する。
     確かに、キッチンと部屋の間のドアは開け放しになっていた。落として割ったのもドアの所である。一応、直線距離でもある。しかし床の位置より仏壇の中のほうが高い。いくらはずみとはいえ、そこまで飛ぶか?
     その破片は割れて三角形になり、大きさは1センチに満たない。それが飛ぶか?
     ひょっとしてこの破片は時空を超えたというか、空間の歪みを抜けて移動したのではないか。奇奇怪怪である。これが退運の予兆なのか。

    12月18日。いつもツアーで訪れる六波羅蜜寺。

    六波羅蜜寺

    この日は水掛不動と銭洗い弁天のお堂にも入ったのだが、何とそこでお客様が賽銭箱の中に帰りの切符を落としてしまった。お賽銭を入れるつもりで財布を開けたら一緒に入れていた切符を指で引っ掛けるかしてしまったらしい。その切符が賽銭箱の格子の間からスッと中に入ってしまったと。
     さあ、えらいこっちゃ、というので縁起物を授与しているおばさんがすぐに電話で賽銭箱の鍵を開けてもらえないかと連絡してくれたのだが、鍵を開けることのできる人が不在だという。非常事態だから誰でもいいので開けてくれと頼むも、それはやはり担当者でないと駄目だと言う。
     仕方ないというわけで、落ちた切符自体はすぐそこに見えているので、縁起物係のおばさんが細長い棒を見つけてきてくれて「これにセロテープを巻いて何とかならないか」という。
     かくして、この私が棒の先端にセロテープを巻きつけ、賽銭箱の格子の間から差し入れて切符をくっつけ、無事に引き上げたのであった。
     これで目出度し目出度しなのだが、後から思うと事情を知らない人が賽銭箱に棒を突っ込んでいる私の姿を見たら、どこから見ても賽銭泥棒にしか見えなかったのではないだろうか。

    「無実だ~~~!」

    と叫んでも信じてもらえたかどうか。
     冤罪で捕まらずに済んだのが「盛運」の年ということかもしれない。

     ここから後は大して良い事も悪いこともなかった。まあ、せいぜい朝の寝過ごしを4回ほどやったぐらいか。
     このようにして1年が終ったわけなのだが、永遠の疑問として残るのが自転車のパンクである。最後の前輪破裂は確かに偶発なのだが、それまでの何回にもわたるパンクの数々は偶然なのか何者かが故意にやったのか、ついに分からずじまいである。私の生涯のミステリーとなるであろう。


     

     さあ、そこで暦の運勢が当たるというのはどういうことなのか、締め括らなければならない。
     しつこく言うが、暦に書かれている運勢というのは全て一般論である。天の神様とかこの世のモノならぬ何モノかが神秘的な力でくだされるものではない。これをどのように当て嵌めるかはその人の考え次第。
     そう、当たるかどうかは気の持ちようなのである。

    「暦は当たる。その秘密」(完)

    【言っておきたい古都がある・237】

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