東寺 夜桜ライトアップ〜不二の桜に祈りを込めて〜
東寺の講堂の東側に、瓢箪池という大きな池を中心とする回遊式庭園があります。
その一角に、ひときわ目を引く大きな枝垂れ桜がある。
この桜は、もともと岩手県盛岡市のある旧家で育てられ、平成6年(1994) 秋田県を経て三重県鈴鹿市の鵜飼農園が譲り受け、大切に育てられた樹齢120年を数える大木であった。 弘法大師が唐の国から帰朝されて1200年の平成18年(2006年) 、 その功績を称え、この場所に移植され、一際大きな存在感を放っている。
名は、弘法大師の「不二の教え」からとった「不二桜」と命名された。 品種は「八重紅枝垂れ桜」というエドヒガン系で、色の濃い八重咲きの桜である。
入場は東門から、金堂および講堂などの堂内は外側からの拝観となります。
また、春期特別公開が行われ、宝物館では「東寺の天部像 -守りと祈りのかたち-」、小子房では「堂本印象画伯障壁画」の公開が、3月20日から5月25日(9:00~17:00、4月18日からは 9:00~17:30)まで、国宝五重塔初層の特別拝観が、4月29日から5月25日(8:30~18:00)までの期間で実施される。
夜の特別公開 「東寺 夜桜ライトアップ〜不二の桜に祈りを込めて〜」
期間 2016年3月18日(金)〜4月17日(日) 会期中無休
時間 18:30〜22:00(21:30受付終了)
拝観料 大人・高校生 500円/中学生以下 300円
東寺
京都府京都市南区九条町1
075-691-3325
http://www.toji.or.jp/
「東寺の天部像 -守りと祈りのかたち-」では、天部像に関する宝物を一堂に展示。なかでも、国宝 兜跋毘沙門天立像は、昨年、宝塔の小修理を行い、修理後、初のお披露目となり、また、国宝 天蓋は9年ぶりの展示となる(期間中、一部展示替え有り)。
他にも、重要文化財「千手観音立像」「地蔵菩薩立像」「五重小塔」、国宝「東宝記 第一・第二」などが展示され、東寺1200年の寺宝を見ることができる。