ラーメン合戦、その後。(北大路、洛北編)
1996年3月号のClubFame特集は、4回目となるラーメン特集だった.銘打って「京都ラーメン合戦」。
前半では、様々な個性のラーメン店を一騎撃ちの形で12番勝負24店の掲載。後半は、エリア、通りごとに各ラーメン店を紹介し、京都ラーメンの覇権を争う編集スタイルとなっている。
あれから、15年。ラーメンはいまなお愛され国民食となり、更にニューヨーカー、上海人のラーメン好きに代表されるようにワールドワイドな(今風に言うとglobalな)FastFoodに成長している.これらの様子を見るうちに革命御三家(–>SEE)、京都四天王(–>SEE)の長年の強さに感服しつつ、つけ麺を始めとしたあたらしい京都文化麺類提供店の勃興に頼もしさを感ずるばかりだ.
過去、平成3年(1991年)から3回のラーメン特集以来、この号に掲載されたお店は存在し、CF誌(つまり、エリア的マスコミメディア)に取材された有名店だったという事実。一般に「飲食業は寿命が7年」と言われてているらしい。「開業後3年以上継続しているお店は、じつに5%」だという。おそるべし京都ラーメン店のこの強さ。
現在、食べログなどの口コミが寄せられているなら、少なくとも20年間に渡り、その存在価値、味が保たれているということだ。
エリア合戦での陣争いの結果や如何に。閉店しているか調べてみたい。
北大路大戦のエントリーは次の6店。
1.太七 北野白梅町
かたくなに守る基本型。お母ちゃんのラーメン。
京都市北区紫野南舟岡町88
075-431-7517
営業 12:00~23:30 水曜休
ラーメン太七 (ラーメン / 北野白梅町駅、鞍馬口駅、今出川駅)
2.金ちゃん
しこっとした麺に、豊富なメニューが魅力.
店舗増加で大徳寺総本店の呼称。
075-492-7203
京都市北区紫野上築山町40
営業 18:00~翌3:00 月曜休
金ちゃんラーメン 大徳寺総本店 (ラーメン / 北大路駅、鞍馬口駅、今出川駅)
3.いちばん
残念、撤退!
4.星竜 松ケ崎
醤油のタレが旨い。昔懐かし中華ソバ。
京都市左京区松ヶ崎西桜木町54
075-722-1404
11:30~14:00 17:30~翌2:00 月曜休
5.天龍
元・高木町屋台、こくのある醤油味が◎。
京都市北区紫野上鳥田町59
075-491-8880
営業 11:00~4:00 無休
6.味千
意外にあっさりした熊本トンコツ。
京都市左京区下鴨本通北大路西入南側
075-722-4922
営業 11:30~2:00 18:00~0:00 水曜休
そう、「いちばん」の1店舗だけが閉店のようで5/6の存命率。
味千はFC店(京都2号店)が増加。
ラーメン金ちゃんは本店となり、他地域に勢力を伸ばしたようだ。
オヤジの繰り出す、
ド迫力メニューに注目。
京都市北区堀川通北山上ル北郵局前西側紫竹上本町1
075-491-5245
営業 11:00~17:00 月曜日・第3火曜日
ど根性ラーメン健在!
2.タンポポ
豪快でワイルドな味。
60年代風のラーメン。
京都市北区紫野西蓮台野町57 UKハイム1F
075-493-8594
営業 11:30〜翌1:00 第3月曜休
たんぽぽからタンポポへ改名
3.北国
「コシの強い麺と豚骨スープが逸品」だったが閉店!
4.虎角
岩倉の老舗、宝ケ池でも絶好調。
伝説屋台「山さんラーメン」、ど根性ラーメンの「日本一」などの師匠
075-721-2444
京都市左京区上高野車地町145-3
営業 11:00~22:00 月曜休
虎角ラーメン 白川店 (ラーメン / 三宅八幡駅、宝ケ池駅、八幡前駅)
ということで3/4が勝ち残り。3店とも京都ラーメン史に名を残す銘店ではある。