大船鉾龍頭復活152年ぶり巡行/祇園祭後祭巡行2016
巡行の掉尾(とうび)を飾る大船鉾は新調した木彫の龍頭を取り付けて巡行。
幕末に「禁門の変(1864)」で焼失した大船鉾は、祇園祭の巡行で「大金幣(きんぺい)」と「龍頭」を1年交代で船首に設置していた。
2014年に大船鉾が再建されてから2年間は、焼失を免れた「大金幣」をつけて巡行していたが、今年は「龍頭」を付けての巡行となり、実に152年ぶりの雄姿を見せたことになる。
新調した龍頭は、高さ約2メートル、重さ約220キロ。
米原市の彫刻師森哲荘さんらが、主にヒノキを用いた寄せ木作りの龍を作り、瀧尾神社(たきおじんじゃ/京都市東山区本町11丁目718)の寄進により叶った。
来年は「大金幣」再来年は「龍頭」となって、後祭の巡行を担うことになるだろう。