青幻舎から写真・アート好き必見の全く新しい写真入門書
京都市中京の出版社青幻舎から近年、海外で注目が高まり存在感を増してきた「日本の写真」の歴史を概観する解説書『日本写真史1945-2017 ヨーロッパからみた「日本の写真」の多様性』が刊行された。
著者はイギリス在住のキュレイターで、20~21世紀における日本の美術、写真の研究者であるレーナ・フリッチュ。
「西洋」の視点と日本文化への深い造詣を総動員した日本写真史の概説書となっている。
日本の戦後写真がリアリズムから始まり、1960年代のVIVOや1990年代の「ガーリーフォト」ブームなど、さまざまな潮流や集団を生み出しながら、今日のような多様な技術を駆使した写真へと発展した歴史を、豊富な写真と丁寧な解説で辿ります。
また、森山大道、荒木経惟、川内倫子をはじめ、日本写真史のなかで重要な位置を占める25名の写真家へ、著者が日本語で行ったインタビューも収録されれいる。
書籍情報
発行 : 2018年10月
書名 : 日本写真史1945-2017 ヨーロッパからみた「日本の写真」の多様性
著者 : レーナ・フリッチュ
判型 : A4変形/並製
総頁 : 288頁
定価 : 5,500円+税
詳細 : http://www.seigensha.com/newbook/2018/08/16130331
特設サイト: http://www.seigensha.com/sp/nihonshasinshi/
著者/監修
レーナ・フリッチュ
20世紀~21世紀における日本の美術、写真研究者・翻訳家。アシュモレアン博物館(オックスフォード大学)の近現代美術のキュレイターとして、海外美術の展示や展覧会の企画を担当。以前は、テート・モダンの海外美術部門にて、アシスタント・キュレイターとして、アジア太平洋地域の美術品の収集や展示を担当。
飯沢 耕太郎
(いいざわ・こうたろう)
写真評論家。1954年、宮城県生まれ。1977年、日本大学芸術学部写真学科卒業。1984年、筑波大学大学院芸術学科研究科博士課程修了。執筆活動のほか、写真展覧会の審査、企画等も手がける。