祇園祭の山鉾巡行が中止へ
7月に開催される京都・祇園祭の山鉾(やまほこ)巡行が新型コロナウイルス感染拡大の影響で、中止される。
祇園祭を例祭としている八坂神社や山鉾巡行を実施する祇園祭山鉾連合会(同市中京区)が関係機関と調整を進め、20日にも記者会見で発表された。
山鉾建ては6月上旬まで判断は保留されたが、「山鉾建てを行ったとしても夕方には山鉾町の全行事を終了する」とされ、一般の参加見学は禁止となる。
祭の原型、祇園御霊会である神幸祭(7月17日)と還幸祭(同24日)では神輿渡御は行われず、八坂神社境内で神事のみとなる。
神輿渡御の中止は1946(昭和21)年以来、74年ぶり。
中止は、阪急電鉄の地下工事による1962年以来、58年ぶりとなる。
1467年に始まった応仁の乱で33年間、中止されたほか、太平洋戦争中などにも山鉾巡行や神輿渡御が取りやめられた。
1582年の本能寺の変、明治時代の1879年、86年、95年にはコレラの流行のため、それぞれ延期された。