平安神宮神苑で睡蓮を眺める
南神苑から入り、散策することにした。
神苑は社殿の背後を囲むようにして広がり、総面積は約10,000坪という広大な池泉回遊式庭園で、
東苑・中苑・西苑・南苑の4つに分かれ、昭和50年に国の名勝に指定されている。
睡蓮は西神苑と中神苑が良い。
これは中神苑で見た光景で、どちらにピンとを合わせようかと迷った時のものである。
西神苑は白虎池を中心とした庭で、池の西側に出島、
北側には唯一の滝があり、西南の月山には茶席「澄心亭」がある。
この庭にしかないのが・・・一番下の黄色い「こうほね(河骨)」である。
もちろんスイレン科の植物である。
水底の泥の中に太い地下茎があり、その地下茎は白色で葉の跡が点々とあり、これが骨のイメージがあることが和名の河骨の由来となっている。
葉には水中葉と水上葉がある。
水中の葉は薄くて細長く、水底にあって水面には出てこない。水上葉は水深が深い場所では水面に浮かんだ状態(浮葉)となり、水深の浅い場所では立ち上がって抽水葉となる。
とのこと。
池の中に石柱が並ぶ。この池は蒼龍池で中神苑だ。
この石柱は三条大橋、五条大橋に使われていた石柱で、飛び石を歩くように渡れる。
睡蓮の中に入り、上からも眺められる按配である。
鯉に出会えたり、あめんぼうに出会えたり、蒼龍池には茶店もありのんびりと時を過ごせ、
初夏から秋口にかけては池の彩りに心を安められる絶好のところとなる。
平安神宮の神苑は、かつて東山界隈に円山公園、無隣庵を始め数多くの名園を残した名造園家で通称「植治」と呼ばれた7代目・小川治兵衛が20年以上かけて造った名園である。
平安神宮
京都市左京区岡崎西天王町
075-761-0221
神苑拝観受付時間 3/15~9/30 8:30~17:30
神苑拝観料 大人600円 小人300円