原発設置をめぐる住民投票実現までの軌跡 / 立命館大学国際平和ミュージアム
1960年代半頃に東北電力が設置を発表し、2003年に正式に計画が撤回された新潟県の巻原子力発電所は、住民投票の結果、計画が白紙となった事例のひとつです。
これまで町長や町会議員に町政を任せる代議制が当たり前と考えてきた地域住民が、原発設置をめぐり、民主主義の原点である「住民投票」という手段で地域の将来を左右する問題を解決しようと主体的に動きました。
本展では、これら住民運動の軌跡を写真と年表、当時のビラや折り込み広告などの資料で振り返ります。それぞれの立場で運動に取り組む住民の姿や町の様子を紹介し、民意が社会を動かす力になることを、改めて考えるきっかけになることを期待します。